13年目のチャリティーコンサート 今年は「めぐろパーシモン小ホール」で満員 サンクト・フローリアン三重奏団
サンクト・フローリアン・ピアノ三重奏団のチャリティーコンサートも今年で13回を数えるにいたりました。一つのことを継続していくと、蓄積によって大きな効果を生み出します。知名度が高まり、無料招待券の応募者は200名を超え、インターネットでの応募者は実に480名超の方からご応募をいただきました。
これもひとえに、お忙しい日程を割いてご出演いただく、三戸さん、小澤さん、フィリップさんたち演奏者の皆様のご協力があってのことです。譜面めくりも専門知識と神経を使う仕事ですが、過去においては尊田夫人、最近は岸本さんがお引き受けくださっており、またピアノの調律で縁の下で支えてくださった大和弘一さんの永年にわたるご奉仕も忘れることができません。大和さんには今年早春、お仕事中に倒れて急逝され、これからのますますの技の円熟とご活躍が期待されていたところ、まことに残念です。改めてご冥福を祈ります。ピアノ調律は大和さんが所属しておられた宇都宮ピアノ調律センターさんから大和さんのご遺志を継いで引き受けようとのお申し出をいただき、同社の高田典男さんにお願いすることができました。
会場の確保には毎年苦労が多いのですが、今年は「めぐろパーシモン小ホール」が抽選であたりました。めぐろパーシモンホールは3年前にこけら落としをした新しい公共ホールです。倍率が高く、順番を決める抽選で遅い順番を引き、諦めかけていたところ、11月4日がぽっかり空いていておさえることができました。
当日は新宿モノリスのお昼休みコンサートとめぐろパーシモンホールのコンサートとダブルヘッダーになり、演奏者の皆さんにご負担をかける結果となりましたが、どちらのコンサートも素晴らしい熱演でアンコールの拍手が鳴り止みませんでした。
曲目はベートーヴェンのピアノ三重奏曲第6番と第7番、間に挟んでハイドンのピアノ三重奏曲第39番、昼休みコンサートではベートーヴェンのピアノ三重奏曲第6番と第7番の一部が演奏されました。
昼夜両方のコンサートとも休憩の合間に村上順子さん(東京の会)の司会で患者さんと骨髄提供経験者のドナーさんに壇上に立っていただき、骨髄移植のミニシンポジウムをいつもどおり行い、普及広報の一助としました。
終了後、柿の木坂の途中のイタリアン・レストラン・ルルビーで打ち上げ会を行いました。参加の皆さんご苦労様でした。

今回は財団の常務理事・堀の内事務局長さんがご来場いただき、感想文をいただきましたので以下にご紹介いたします。
●三重奏は命を奏でる㈶骨髄移植推進財団事務局長 堀之内 敬
11月4日、めぐろパーシモンホールにおいて、公的骨髄バンクを支援する東京の会が催した「ピアノ三重奏の夕べ骨髄バンク・チャリティキャンペーン」(サンクト・フローリアン三重奏団)に参加しました。
クラシック音楽が好きな財団職員数名とおうかがいいました。木質系でとてもきれいなホールは、ゆったりと落ち着いて音響効果抜群です。会場は、東京の会の趣旨を理解する方々や骨髄バンクを支援する皆様で満員です。
謙虚でシンプルな司会進行の下、一瞬の静謐の後、感動の時間が始まります。三人の演奏者は、友人のピアニストが白血病で亡くなったこと、多くの患者さんが助かることを想い、時間を超えた祈りの演奏を続けます。
人間愛と祈りに満ちた空間を参加者が共有しています。透明な渓流のような感じもしますし、躍動する熱帯のようにも感じます。季節の花に例えれば、海岸に咲くツワブキの花のようです。海岸から、遠い波濤を望み、何か思いを馳せています。
こうした催しを13回も続けることには、実に多くのご努力があったものと拝察します。御陰で骨髄バンクの現在があるものと心から感謝致します。東京の会の皆様の清らかな心根と高い志が印象に残る一夜でした。




