年頭にあたって あと10万人のドナー登録のために何をなすべきか 30万人達成のための課題
昨年11月に骨髄バンクのドナー登録者数が20万人に達した。骨髄バンク設立以来13年にして漸く達成できたものである。目標達成までにはあと10万人を増やす必要があり、骨髄移植推進に従事するものとしては、10万人のドナー登録者増を実現するため、中期計画を立て、行動計画を具体的に作成して着実に実行していかなければならないと考える。
中期計画と行動計画を策定し推進母体となって能動的に推進していくのは骨髄バンクである。ドナー登録者数を増加する最終の責任は(財)骨髄移植推進財団(骨髄バンク)にあるのである。
中期計画には、達成すべき量的基準、質的基準および時間的基準が含まれていなければならない。また行動計画には単に骨髄バンクとしての行動計画だけでなく、ドナー登録推進事業を分担している関係各機関、即ち厚生労働省、日本赤十字社、都道府県の担当事項で検討をお願いすべき項目についても対象とする必要がある。もちろん骨髄バンクを支援するボランティア団体に協力依頼する事項も含まれるが、ドナー登録の公的活動にボランティア団体の定期的継続的参加を予定して行動計画を策定することは誤りである。
われわれの希望としては達成期間を3~4年と定め、2007~8年度に是非30万人の目標達成することを希望したい。この3年間の登録者純増加数は1万6千人台を推移しているが、2004年度は2万人台に載せることができそうである。しかしながら10万人を3年間で増加させるには純増加数を3.3万人増としなければならない。従来のやり方で流していたのではおぼつかないのである。
ではどうしたらよいのか。従来から議論されてきている登録者増の壁を早急に取り除くことである。
⑴ドナー登録要件の見直し
①登録時の説明時間の短縮を図る。
②登録時家族同意を不要とする。
③年齢制限拡大
⑵ドナー登録検査(HLA)のペーパーフィルター方式の導入による登録時間の短縮と、DNA検査への移行によりドナーコーディネート期間の短縮を図る。
⑶日本赤十字社のドナー登録事業への取り組み姿勢をもっと本腰を入れていただくよう強く働きかける。
⑷各都道府県の骨髄移植推進への理解と取り組み方にかなりの差が見られるので、これらの自治体に積極的取り組みを働きかける。
骨髄バンクの組織は発足以来、担当部署管轄の各種委員会組織との絡みあわせで構成されており、担当部署の専従職員の皆さんが委員会に遠慮する所為か自立的・自発的な企画立案の提案が少ないと感じることが多い。骨髄バンクとしての意思決定手続きは守らなければならないが、ドナー登録者を増やす目的に沿って企画立案を能動的・積極的に行い承認を得て実施してほしいのである。 (東京の会代表・新田恭平)


