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第160号2005年8月1日号

2007年01月02日

骨髄バンクはボランティアに扉を閉ざしていないか

 財団法人骨髄移植推進財団が発足して15年が過ぎようとしています。15年というと長いといえば長く、短いといえば短い歳月です。骨髄移植が白血病など血液難病の根治が期待できる治療法であることが分り、患者や患者家族の人たちが骨髄バンク設立を願って全国骨髄バンクの早期実現を進める会(進める会)が1987年に発足し、関係機関への陳情を始め、これに前後して日本各地でボランティア団体が立ち上げられました。紆余曲折を経て1991年12月に財団法人骨髄移植推進財団としてわが国の骨髄バンクが誕生しました。
 骨髄バンクの機能は単に医療関係者が係わればことが済むのでなく、大きな総合的社会的システムのバックアップを必要とするものであり、骨髄バンクの歴史はそのバックアップシステムの充実を進める歴史であったといっても過言ではありません。そして、まだそのシステムができ上がったとはいえない状況にあります。
 厚生労働省、日本赤十字社、骨髄バンク、自治体がそれぞれ骨髄移植推進について役割を分担する方式で発足したため、それぞれの組織での考え方と取り組みに温度差が生じ、隙間が生じざるを得ませんでした。最近、厚生労働省が骨髄移植推進のリーダーシップを強く発揮し、どちらかといえば、足並みが揃っていなかった日赤、骨髄バンク、自治体の分担関係の改善を進め、ようやく方向づけが決まってきたように思われます。
 ここまで進んできた陰には、日本各地の骨髄バンク支援のボランティア団体が関係機関への理解を求め、また地道に隙間を埋める活動があったのです。
 ボランティアの活動は骨髄移植が適応し、それを希望する患者さんが誰もが等しく受けられるよう、ドナープール拡大への普及広報とドナーの安全の確立、移植成績向上への働きかけ、医療費の保険適用による患者さんの自己負担金軽減など患者さんへの支援努力が中心です。
 財団へのボランティアのかかわりは、ボランティアの有識者が財団発足当時から各種委員会等に参加し、またフォーラム等での意見交換の場を通じて、財団の企画に検討段階から率直な意見具申をすることにありました。ところが2005年度になって、委員会の廃止あるいは任期満了による委員の交代によりボランティア出身者の委員等への選任が激減し、財団の運営活動への参画の場がほとんどなくなったため、財団の動きはわたしたちボランティアにとって「ブラックボックス」のような感じになっています。
 ボランティアの財団運営参加についてはメリット、デメリットいずれもあったことと思います。しかしながら、骨髄バンクを支援するボランティアは、骨髄提供経験者やドナー登録の現場において登録者と直接に接して、その声を聞いている説明員の人たち、また治癒した患者さんや患者さんの苦しみと喜びを、直接体感した患者家族が経験を踏まえて、財団への改善の要望を出してきたのです。多少の行き過ぎや的外れがあったにしても、財団運営にとってボランティアの存在は企業の社外取締役や社外監査役の役割を果たし、財団のコーポレート・ガバナンス維持に役立ってきたのではないでしょうか。
 コーポレート・ガバナンス、すなわち組織がその設立目的に沿った活動を、適正かつ適法に行うための組織コントロール機能が壊れてしまった組織に、自壊の恐れがあることは、最近の経済界の実例が如実に示しています。
 骨髄バンクには従来どおりボランティアをその運営活動に活用し、一日も早く、ドナー登録30万人の目標を達成して、骨髄移植が適応しそれを希望する患者さんには、平等にかつ適時にまた患者負担金をさらに軽減して、骨髄を提供できる体制を整えて欲しいと願っています。 (新田恭平)

10月24日はサンクトの日

 今年もサンクト・フローリアン・ピアノ三重奏団のチャリティコンサートが開催されます。10月24日(月)文京シビックホールを無事押さえることができました。昼はいつものように新宿モノリスで「お昼休みコンサート」があります。
 サンクト・フローリアンの三戸さん、小澤さん、フィリップさんのご協力をいただいて、東京の会は14回目のチャリティコンサートを行うことができてることになり、本当に感謝しています。
 クラシックの素晴しい演奏と骨髄移植のミニシンポをたくさんの方に聞いていただき、ドナー登録へのご理解を深めてくださることを心から願っています。ご家族やお友だちをお誘いのうえ、秋の一日、音楽に身も心もゆだねて豊かなひとときを過ごしてみませんか。
 チケットの販売や活動のお手伝いなどボランティアもお願いいたします。今からぜひ予定に入れておき、10月24日は文京シビックでお会いいたしましょう。なお、23日(日)は埼玉、25日(火)は山梨でコンサートの予定です。

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「東京の会」行事予定 皆様のお力をお貸しください

8月26日(金)練馬区役所 登録会
8月28日(日)板橋区文化会館   ふれ愛こんさーと
9月25日(日)品川宿場祭り    チャリティバザー
9月25日(日)東京国際フォーラム 市民フォーラム
9月22日(木)~9月25日(日)まで 東京国際フォーラム いのちの輝き展
10月24日(月)新宿モノリス サンクトフローリアンピアノ三重奏団 昼休みコンサート
10月24日(月)文京シビック小ホール サンクトフローリアン「ピアノ三重奏の夕べ」

この他に定例の行事として
・オリオリ(会報発送作業) 毎月第1土曜日
・文殊の会(プレ定例会) 毎月第3日曜日の前の火曜日(8月16日・9月13日)
・定例会 毎月第3日曜日の次の木曜日(8月25日・9月22日)

 このごろ若いメンバーが不足気味です。本当に若い方はもちろんのこと、自称若い方、若い方に負けない方、人生経験豊かな方と老若男女を問わずお待ちしています。こういう私も、最初の関わりは会報で、オリオリの大変さを知って参加したのです。当時(約12年前)は会報の発送数は現在に比べて半分ぐらいだったと思いますが、何しろ全部手作業で、折々だけでなく、封筒にいれ、封をして、切手を貼り、あちこちのボストに分けていれる。今は紙折機の導入で、折る部分と料金別納制で切手貼りの部分が本当に楽になりました。どうぞどなたでも手の空いている方、参加をお待ちしています。(中谷光子)

今年は涼しい目黒商工まつり

 例年7月末の金曜日から日曜日に開催される目黒商工まつり(リバーサイド・フェスティバル)が今年は7月22日から24日の3日間いつもの目黒区民センターで行われました。

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 碑文谷ライオンズクラブから23日に骨髄バンクのPR広報活動を行うのでいつもの通り協力して欲しいとの要請を受け、ライオンズクラブにハロー・キティのティッシュを2箱ご購入してもらい、東京の会はキティちゃんの団扇と造花のあさがおを用意して参加しました。あさがおは東京の会会員森永さんの提供によるものです。
 昨年は猛暑のなかの広報活動となり、一同覚悟して参加したのですが、今年は暑さに肩すかしを食わされ、雨模様の予報で涼しいリバーサイド・フェスティバルとなり、人出も昨年よりやや少なめなに感じました。ライオンズクラブもメンバーが減ったとかで、午前中6人、午後6人が参加され、涼しいとはいうもののライオンズクラブのユニフォームであるベストを着けて、汗をかきかき骨髄バンクへの協力を呼びかけてくれました。
 東京の会からは熟年女性メンバーが勢揃いで参加し、協力させていただきました。集まった募金4万円は全額ご寄付いただきました。ドナー登録30万人目標達成のため、大切に使わせていただきます。
 3時過ぎに終了、虫の知らせか、今日はお茶をしないで早く帰ろうと直ぐ解散して家路についたのが幸いして、夕刻発生した強い地震による交通機関の混乱に巻き込まれることなく、全員が無事家にたどり着くことができました。

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★東京ドナー登録会予定(8月)★

8月12日(金)北区役所(北区)
8月15日(月)世田谷区役所(世田谷区)
8月16日(火)世田谷区役所(世田谷区)
8月25日(木)江戸川区役所(江戸川区)
8月26日(金)練馬区役所(練馬区)

心のこもったご寄付ありがとうございました。                                    (2005.6.16~7.15)

塚本勝彦さん 5,000円/小高 信さん 10,000円/岡野憲嗣さん 10,000円/土屋虎男さん 10,000円/長谷川晋さん 2,000円/大貫洋二さん 63,000円/河村朝子さん 5,000円/早川眞由美さん 2,000円/板橋 成さん 2,000円/東井朝仁さん 5,000円/徳田ひろみさん 2,000円/中山由美さん 6,000円/折井朋弘さん 10,000円/小山田ヤエ子さん 3,000円/匿名 10,000円

お寄せいただいたご寄付のうち、会費未納の会員からは会費(年3,000円)を差し引いて掲載させていただきました。

編者者雑記

▼つい先日、「さいたい血をとっておこう」という本が出版されました。出したのはライフボートというNPOです。最初は、単純にさい帯血移植やさい帯血バンクに関する本なのだろう、と思ったのですが、それにしては何か変です。まず、本の題名で「おやっ?」という疑問がわいてきました。
▼『とっておこう』という表現は「あなたもそうしよう」という呼びかけのように受け取れるからです。しかし、さい帯血バンクにさい帯血を提供する際には、決して『とっておこう』というような言い方はしません。そうです。もうお気づきでしょう。ここにはプライベートな、私的保存の意味が含まれています。
▼この本には、公的なさい帯血バンクのことが書かれているのと同時に、現在さい帯血の私的保存を行っている営利目的の民間企業(プライベートバンク)3社についても、くわしく書かれています。巻末にはこの3社での保存のため、さい帯血の採取をしてくれるという産科病院の連絡先一覧まで掲載されているのです。
▼プライベートバンクによるさい帯血の私的保存とは、生まれてきた赤ちゃんの、将来のもしもの時のために、そのさい帯血を有料(10年間で20~30万円)で保存を行う業務です。日本でも既に数年前から登場して本格的な事業が展開されるようになっています。また、新たに名のりを上げる会社も出てきそうな状況です。
▼こうした私的保存について、日本さい帯血バンクネットワークでは3年前に「警告文」を出しています。つまり、移植に使用できる品質があるかどうか、その注意点を喚起したものです。また、日本造血細胞移植学会でも同時期に「技術の適格性に疑問」があると声明文を出して「懸念を表明」しています。
▼とはいえ、こうした企業は決して違法な営業を行っているわけではありません。しかしながら、治療を目的とした活動であるのなら、技術的な指針や安全確保のための規制などは不可欠ではないでしょうか。厚生労働省は関係者からの再三の申し入れがあるにもかかわらず、何らの対策も講じていないのが現状です。
▼では、こうした民間企業の課題に関して、さい帯血バンクのサイドには問題はないのでしょうか。さい帯血の提供は国民の善意の上に成り立っています。しかし、その善意にはきちんと答えられていないのが実情です。限られた地域での特定の産科施設しか提供できないなど、何とか解決しなければならない問題です。
▼ところで、さい帯血バンクへのさい帯血の提供は、所有権を放棄してもらうことになるので、同じさい帯血の採取と保存とはいえ、私的保存を行うプライベートバンクとは、目的もその意味合いもまったく異なるものである、ということを忘れてはなりません。その辺を混同してとらえている人たちがたくさんいます。
▼冒頭に紹介した本も、まさにその点に気づくことなく誤謬に陥っています。病気の患者さんを救うために提供するさい帯血と、自分のためにだけ保存するさい帯血を、まったく同列で語ろうとしているのです。その結果として、単にプライベートバンクの営業活動のパブリシティー(宣伝広報)になっています。なお、この本ですが、皆さんが読むには値しないと編集子は判断します。念のために。

♪「8月定例会」/9月会報発送「おりおり」 のお知らせ♪

●●●「8月定例会」●●●

8月25日(木)午後6時30分より
会場:全労済東京・レインボー会館3階会議室
 ※新宿駅下車7分(新宿区西新宿7-20-8) 
   青梅街道新宿警察署前しあわせ銀行の角入ってすぐ右側
 ※地下鉄丸の内線「西新宿」駅ができて便利になりました。西新宿駅下車1番出口徒歩2分

9月定例会予定・9月22日(木)午後6時30分より

●●●9月会報発送「おりおり」●●●

9月3日(土)12時30分より
場所:品川運輸・4階会議室 
    JR大井町駅徒歩8分・京浜急行鮫洲駅徒歩2分(品川区東大井2-1-8)
※今お読みになっている「東京の会通信」を1500通折って封入して発送します。簡単な誰にでもで
 きる作業です。いつも人手が足りません。どうかご協力を。

10月「おりおり」予定・10月1日(土)12:30より


どなたでもお気軽にご参加ください

6月末日現在 登録・適合状況

◆◆◆日本骨髄バンクの登録患者と検査済登録ドナー◆◆◆

ドナー(全国) 登録者累計 209,584人/6月登録分 1,966人/6月抹消分 520人/実質登録増 1,446人
ドナー(東京) 登録者累計 32,079人/6月登録分 321人/6月抹消分 69人/実質登録増 252人
患者(全国)  登録者累計 18,584人/6月登録分 156人

◆◆◆患者とドナー登録・適合状況(6月末日現在)◆◆◆

ドナー登録受付者数(累計) 268,495人
ドナー登録抹消者数(累計) 58,911人
有効二次検査済ドナー数 209,198人( 6月1,490人増)
二次検査適合ドナー数(累計) 112,022人
実質登録患者実数(現在) 2,978人( 国内1,486人)
HLA適合患者数(累計) 15,127人( 患者累計数の81.4%)
非血縁移植実施数 6,557例( 6月実施94例)

About

「東京の会通信」の「第160号2005年8月1日号」のページです。発行月別に掲載しています。

先月号は第159号2005年7月1日号です。

次月号は第161号2005年9月1日号です。

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