メイン

第162号2005年10月1日号

2007年01月03日

ドナー登録30万人の目標に向って加速度をつけよう!

 日本骨髄バンクのマンスリー・レポートによると、7月1日から新しい公共広告機構の支援キャンペーン(サッカー元日本代表・井原正巳氏の「メンバーが足りない」)がテレビ・ラジオで開始され、併せて電車内の中吊ポスター、各駅電飾掲示板への掲出が行われた結果、パンフレットの申込や照会・問合せが急増していると報告されています。
 これを実証するように今年の7月、8月のドナー登録者数はそれぞれ2825人、3614人と従来の最多登録人員記録を更新しています。大変喜ばしいことです。骨髄バンクへの関心が急に高まり、ドナー登録者が増えているのでしょうか。
 公共広告機構は、広報のプロの皆さんが、ボランティアとして企画、制作に当たってくださり、広告媒体については隙間を活用して掲出させていただくため、骨髄バンクは制作実費だけを負担すればよいというとてもありがたい支援です。
 広告のモデルになっていただく方についても、その時の世の中に大きな影響力をお持ちの方にお願いし、無料で奉仕していただいているのです。故夏目雅子さん、星野仙一氏に次いで今回はサッカーの井原正巳氏に登場していただいたのです。
 通常、公共広告機構は一つの機関の広告については、1年ないし2年ぐらいしか対象としていただけないのが普通ですが、骨髄バンクについては関係者のご尽力により何年も継続してご支援をいただいています。感謝のほかありません。
 30万人ドナー登録の目標達成に加速度をつけられるか否かは、今後も7~8月のような実績がずっと継続できるかどうかにかかっています。
 ドナー登録者を増やしていくには、登録者の純増加数が増えるか否か、つまり新規登録者に対し登録抹消者がどれぐらいいるのかにかかっているのですが、2002年~2003年は月平均1350人前後、2004年になって月平均1663人純増となりに年間では19957人増、2005年も8月まで平均は1642人であり、2004年の同じぺースです。本年8月末現在登録者数は約22万人ですから、このペースのままではあと4年、つまり2009年が一つの目途となるでしょう。短縮するには加速することが必要です。
 過日8月26日に開催した練馬区役所における献血併行登録会においては別報の通り35名の方々にドナー登録していただくことができましたが、会場前の路上と入口、献血会場内でのドナー登録呼び掛けに応じてくださった方が多くありました。ドナー登録の最終決断には登録現場での日赤職員の皆さんや骨髄バンクボランティアの呼び掛けが大きな役割を果たしています。
 公共広告機構の広告で見たり聞いたりしていた骨髄バンクへの関心が、献血会や登録会会場での応対や呼び掛けで登録しようという決断に結びついていくのです。
 9月1日から登録54歳以下、提供55歳以下への対象年齢の拡大が実施され、4月実施の18歳以上への拡大と合わせて、懸案であった年齢制限問題が解決されました。50歳以上の方々の再登録や新規登録、18~20歳の皆さんのドナー登録者への参加により登録者純増数の一段のレベルアップが期待されます。
 関係者一同、力を合わせてドナー登録30万人の目標に向って加速度をつけて進んで行きましょう。(新田恭平)

サンクト・フローリアン、チャリティーコンサート                                         10月24日開催! 文京シビックホール

 例年このコンサートを楽しみにされている方も、大勢いらっしゃると思います。今年も日程が決まりました。(同封のチラシをご参照ください)

・10月24日(月)18:30開場/19:00開演
・文京シビックホール小ホール
・大人3,000円 学生1,000円
※その他会場での開催(同プログラム公演)
10月22日(土)埼玉県さいたま市浦和区 日本バプテスト浦和教会
10月25日(火)山梨県韮崎市 韮崎市文化ホール小ホール

 サンクト・フローリアンのメンバーがチャリティーコンサートを始めて、今年で14回も続いている「サンクト・フローリアン・ピアノ三重奏の夕べ」は、1992年の秋から今まで毎年開催されています。骨髄バンクが設立された翌年の1992年に東京の会宛てに入った1本の電話連絡から始まりました。当時の様子を、「1992年10月1日東京の会通信No.6」から抜粋してみましょう。


 6月半ば、会員の方から、骨髄バンクに対しチャリティーコンサートをしたいと言っている人がいるがとの連絡が入り、何回かの電話連絡後、6月24日、コンサートを計画しているピアノ三重奏団「サンクト・フローリアン・トリオ」のバイオリニスト三戸素子氏、チェロリストの小澤洋介氏と、会事務局との顔合わせとなりました。
 サンクト・フローリアン・トリオは、小澤、三戸両氏と、中国系アメリカ人のピアニスト、フィリップ・ヤング氏がそのメンバーのピアノ三重奏団です。音楽の都ウィーンに並ぶモーツァルトを生んだオーストリアのザルツブルグを拠点に、欧州各地で活躍中のトリオです。
 会に連絡をくださった会員の方の娘さんも、在ザルツブルグのピアニストですが、彼女は白血病患者です。欧州の骨髄バンクや東海骨髄バンクにも患者登録をしているとのことですが、まだ、ドナーは見つかっていません。
 同じ地を拠点とする音楽仲間の小澤、三戸両氏もドナーとして骨髄バンクに登録をすませ、他の仲間にもドナー登録を積極的に呼びかける活動も行なっているそうですが、ドナーが見つかる確率も非常に低いと同時に、ドナーになれるという確率もなかなか在るものではありません。そこで、自分たちには何ができるのか?
 少しでも多くの人に骨髄バンクを知ってもらい、少しでも多くの人にドナー登録をしてもらい、そして寄付もできるのはチャリティーコンサートだと考え、たまたま日本での仕事の話(カワイ・ミュージックショップ青山)に、骨髄バンクチャリティーの話を持ちかけると、先方も快く協力してくださるとのことで、東京の会へ連絡となったわけです。
 東京以外でもコンサートを開けたらとの意向もあり、関東の参加団体に呼びかけ、神奈川・千葉の各県でも開催の運びとなりました。
 本場の室内楽を骨髄バンクに協力しながら聞けるなんて、すてきでしょ!

%EF%BD%BB%EF%BE%9D%EF%BD%B8%EF%BE%84%E4%B8%89%E5%90%8D.bmp


 この会報記事に登場する、メンバーの演奏仲間で親友の「在ザルツブルグのピアニスト、白血病患者の彼女」は、すでにこの後の会報でも報告したとおり、日本で初めて台湾骨髄バンクからの骨髄提供で移植を行なった金井いづみさんであり、残念ながら彼女は移植後感染症で亡くなってしまいましたが、その後も引き続き今日まで、サンクト・フローリアンのメンバーは骨髄バンクを支援するコンサートを続けてくださっています。3人の思いは、1992年にチャリティーを始められたときと変わらず、14年間も続いているのです。年輪を重ねてますます円熟味を増す「サンクト・フローリアン・ピアノ三重奏の夕べ」で、「本場の室内楽」を堪能してください!

8月26日 練馬区役所で35名登録

 前日の台風で、お天気がとても心配でしたが、台風一過、快晴で暑い一日となりました。練馬区役所に午前9時、東京の会から、新田代表、大塚さん、山本栄さん、国分さんと名川、そして骨髄移植推進財団職員から竹村さん、山田さんが集まり、役割分担をして準備にとりかかりました。午前10時、準備も整い献血とドナー登録会が始まりました。
 会場は、区役所のエントランスから地下二階へ行かなくてはなりませんでしたが、仕切りのないワンフロアで部屋を移動する事なく、全ての流れが把握でき、また日赤地域ボランティアの方々のご協力で、とても誘導しやすく、スムーズに実施できたように思います。時に説明担当者がフル回転で、手一杯になることもありましたが、新田代表の補佐で滞りなく進行致し、あっという間に15時30分となり無事終了致しました。今回35名の方々が登録をしてくださり、とても嬉しい結果となりました。

%E7%B7%B4%E9%A6%AC%E7%99%BB%E9%8C%B2%E4%BC%9A.bmp

 事前に練馬区役所、町会の掲示板、商店街、信用金庫、駅前のスーパーなど、ポスターの掲載と呼びかけをお願いしました。また練馬警察、練馬消防署には、各署長宛に財団からポスター掲載依頼書を提出してもらい、掲載許可をいただきました。チラシに関しては町会の回覧版をはじめ事前に約1000枚を配布し、当日は西武練馬駅前、練馬郵便局前、区役所入り口で約500枚のビラを配り、登録及び献血の呼びかけを致しました。
 毎年実施するにあたり、今後の広報活動の参考になるのではとアンケート調査も行いました。その結果、『骨髄バンクのことは知っていたが、登録場所や登録の仕方がわからなかった』という回答が多く、会場へは半数以上の方が、ポスターやチラシを見て来られたようです。今回、ポスター・チラシによる広報は限られた枚数・地域だけでしたが、もっと範囲を広げれば、さらによい結果が得られたのかも知れません。やはり地道な広報活動は必要なことだと思いました。
 多くの方々にご協力をいただき、練馬区役所初の献血併行登録会が実施できたことに心より感謝いたします。毎年同様な結果が得られるとよいのですが………、各地で登録会が増えるのはとてもいいことだとは思うものの、各会場での人員確保がむずかしくならないかと、少し心配です。 (名川一史)

Newface 新会員紹介  岸本敬子さん

 骨髄バンク東京の会で、毎年秋に行われる「サンクト・フローリアン・ピアノ三重奏の夕べ」で“譜めくり” をさせていただいている岸本と申します。 サンクト・フローリアンの方々によるコンサートは、今年でもう14回目になります。私は5年前からお手伝いをしています。それまで「骨髄バンク」について聞いてはいましたが、内容はよく知りませんでした。
 ある日、東京の会の大塚さんから、コンサートで譜めくりをしてほしいというお電話があり、プロの方の演奏会の譜めくりはしたことがなかったので、できるかな……とちょっと不安に思いながらも、お役に立てるのならと、お受けすることにしました。
 私はクラシック音楽が大好きで、コンサートにもよく足を運んでいます。とくにピアノが好きで、プロの方々の演奏を間近で聴くことのできる「譜めくりの席」は私にとって特等席となりました! そんな感じで毎回楽しくコンサートのお手伝いをしていたのですが、サンクト・フローリアンの3人の方々がこのコンサートをとても大切に思ってこんなに長い間続けていらっしゃるお姿を見たり、東京の会の方々のお話しをうかがったり、“シンポジウム” で実際に骨髄を提供したドナーの方々や、移植を受けて元気になられた方々のお話を聞くうちに、ドナー登録について考えるようになりました。 でもなかなか登録する勇気がもてなかったのですが、おととしのシンポジウムで、12年前に移植を受けて、今はすっかり元気になられている元患者さんの方との出会いがあり、そのことが私をドナー登録へと導いてくれました。 当時はまだまだドナーの数が少なく「HLA型が一致したドナーさんに巡り会えることができて本当に嬉しかった!」と目の前で元気に話す彼女を見て、こんなに元気になって本当によかったと思うと同時に、ひとりでも多くのドナーが必要なんだと強く感じました。 そして、去年の4月に登録をしました。
 ドナーの数が増え、ひとりでも多くの患者さんが移植を受けることができるようにと心から願い、これからも私にできることをやっていきたいと思います。10月24日(月)のサンクト・フローリアンのコンサートもとても楽しみにしています♪

%E6%A0%B9%E6%9C%AC%E3%81%95%E3%82%93.bmp

東京の会も「メンバーが足りない!」 どうぞご協力を!

 東京の会の今後の行事予定です。どの催しでもご都合のつく方是非ご協力ください。お待ちしています。

10月2日(日)移植推進銀座街頭活動
10月9日(日)清瀬市民祭り 併行型登録会
10月9日(日)10日(月・祝)創大祭 登録会
10月12日(水)都議会公明党来年度予算ヒヤリング
10月21日(金)~11月6日(日)東京モーターショー 幕張メッセ 併行型登録会
10月24日(月)サンクトフローリアンコンサート(昼・新宿モノリス、夜・文京シビックホール)
11月25日(金)~27日(日)いのちの輝き展 練馬区立中村小学校
12月13日(火)14日(水)19日(月)20日(火)いのちの輝き展 練馬区役所
12月15日(木)16日(金)世田谷ぼろ市

 この他に、10月16日(日)東京21世紀ライオンズ・トークショー&献血併行登録会(新宿アルタ前)、2006年1月7日(土)映画「火火」上映・ルネ小平等への協力依頼も来ています。

 皆様のお力をお借りしないと行事ができません。どうぞよろしくお願いいたします。集合時間等の詳細については東京の会(TEL03-3354-6377)へお問い合わせ下さい。

★東京ドナー登録会予定(10月)★

10月9日(日) 清瀬市民祭り(清瀬市)
10月9日(日) 全日本空手道選手権(渋谷区)
10月9日(日) 創価大学(八王子市)
10月10日(祝) 創価大学(八王子市)
10月16日(日) 小平市民祭り(小平市)
10月16日(日) 新宿アルタ前(新宿区)
10月26日(水) 向陽台城山公園(稲城市)
10月28日(金) 日産本社前(中央区)

心のこもったご寄付ありがとうございました。                                         (2005.8.16~9.15)

小磯澄江さん 2,000円/木下直孝さん 7,000円/八戸信昭さん 1,000円/斎藤雅美さん 2,000円/福島善文さん 2,000円/藤井奈保子さん 17,000円/柴谷みち子さん 5,000円/宮 一夫さん 7,000円/笠間義男さん 7,000円/菊地歳光さん 1,000円/若林秀子さん 10,000円/NPO命のつどい 28,660円

お寄せいただいたご寄付のうち、会費未納の会員からは会費(年3,000円)を差し引いて掲載させていただきました。

編集者雑記

▼日本の骨髄バンクは、解決しなければならない課題をたくさんかかえています。ドナー登録などのドナープール拡大という側面、コーディネート期間短縮という移植医療の側面、どちらの側面もそう簡単には解決できそうもありません。特にドナー登録30万人という目標の早期達成には、一挙解決の妙案はありません。
▼骨髄バンクのドナーリクルートと比べて、さい帯血バンクのドナーは比較にならないほど楽勝です。ドナー対象者は骨髄バンクの不特定多数の成人というのに対して、さい帯血バンクは妊婦さんだけです。声を嗄らして道行く人に、誰にでも呼びかける必要はありません。しかも、ドナーとしての負担は比ぶべくもありません。
▼しかし、さい帯血バンクには骨髄バンクにはない独自の難題もあります。プライベートバンクと呼ばれるものもその一つです。プライベートバンクは出産時にさい帯血を私的に保存するのが仕事で、企業が有料で保存を行う営利事業です。プライベートバンクの企業活動が最近活発になり、さい帯血バンクへの影響が増大しています。
▼多くの場合は妊婦さんが混同していて「さい帯血の提供に何十万円も払わなければならないのか」というような質問が寄せられるようです。プライベートバンクはいくつも問題を孕んでいます。このため、造血幹細胞移植学会でも3年前に「技術の適格性に疑問」があると声明を出しています。何しろ、今は野放しなのです。
▼プライベートバンクに対しての法規制はありません。したがって「技術基準や安全性確保」といった視点の規制もなければ、チェック機能もありません。日本さい帯血バンクネットワークでは、今年初め登録移植病院にアンケート調査で、患者がプライベートバンクに保存しているさい帯血を移植できる条件について聞きました。
▼その回答の大多数は「医学的に適切かつ品質が保たれていることの保証」がないことを根拠にあげて、否定的な回答をよせています。つまり、大金を使ってさい帯血を保存していても、移植に使えないというわけです。他に「同種免疫反応が得られず不可」と自家移植の有効性に疑義を抱くもの「院内倫理委員会の承認を得られない」と制度的な問題点の指摘もありました。
▼ところで最近、東京のある青年会議所(JC)が、公的さい帯血バンクとプライベートバンクが協力してさい帯血バンクを充実させよう、という現実をまったく理解していない主張をしています。さい帯血バンクとプライベートバンクはさい帯血の保存という同じことをしていますが、その事業目的からしてまったく別のものなのです。
▼このJCは骨髄バンクにも積極的なところで、今回も善意からの考えであることは十分想像できますが、その善意が転じて、結果としてプライベートバンクの営利性に寄与することにならないように祈りたいと思います。ことの本質を正しく判断して、強引に無理な結論を引き出すようなことだけは避けてほしいと思います。

♪「10月定例会」/11月会報発送「おりおり」 のお知らせ♪

●●●「10月定例会」●●●

10月20日(木)午後6時30分より
会場:全労済東京・レインボー会館3階会議室
 ※新宿駅下車7分(新宿区西新宿7-20-8) 
   青梅街道新宿警察署前しあわせ銀行の角入ってすぐ右側
 ※地下鉄丸の内線「西新宿」駅ができて便利になりました。西新宿駅下車1番出口徒歩2分

11月定例会予定・11月24日(木)午後6時30分より

●●●11月会報発送「おりおり」●●●

11月5日(土)12時30分より【注意】時間変更
場所:品川運輸・4階会議室 
    JR大井町駅徒歩8分・京浜急行鮫洲駅徒歩2分(品川区東大井2-1-8)
※今お読みになっている「東京の会通信」を1500通折って封入して発送します。簡単な誰にでもで
 きる作業です。いつも人手が足りません。どうかご協力を。

12月「おりおり」予定・12月3日(土)12:30より


どなたでもお気軽にご参加ください

8月末日現在 登録・適合状況

◆◆◆日本骨髄バンクの登録患者と検査済登録ドナー◆◆◆

ドナー(全国) 登録者累計 214,443人/8月登録分 3,614人/8月抹消分 1,087人/実質登録増 2,527人
ドナー(東京) 登録者累計 33,286人/8月登録分 815人/8月抹消分 125人/実質登録増 690人
患者(全国)  登録者累計 18,961人/8月登録分 207人

◆◆◆患者とドナー登録・適合状況(8月末日現在)◆◆◆

ドナー登録受付者数(累計) 274,970人
ドナー登録抹消者数(累計) 60,527人
有効二次検査済ドナー数 214,065人( 8月2,544人増)
二次検査適合ドナー数(累計) 115,151人
実質登録患者実数(現在) 3,013人( 国内1,469人)
HLA適合患者数(累計) 15,417人( 患者累計数の81.3%)
非血縁移植実施数 6,709例( 8月実施67例)

About

「東京の会通信」の「第162号2005年10月1日号」のページです。発行月別に掲載しています。

先月号は第161号2005年9月1日号です。

次月号は第163号2005年11月1日号です。

他にも多くの記事があります。メインページすべての通信も見てください。

バックナンバー

Powered by
Movable Type