継続は力! ~白血病フリーダイヤルは11年目に~
特定非営利法人全国骨髄バンク推進連絡協議会(以下全国協議会)から定期的に理事会議事録が送られてきます。その中にいつも「白血病フリーダイヤル」相談受付状況の一覧表が入っています。
■相談件数は4408件に
最新の報告は本年2月末までの記録ですが、のべ549回開催され、受け付けた相談件数は4408件に達しました。そのうち専門医相談日は202回、受付相談数2508件に及んでいます。
フリーダイヤルによる電話相談は全国協議会が患者支援活動の柱の一つとして(もう一つの柱は佐藤きち子基金、患者支援基金による患者への移植費用の支援事業)、1996年6月に開始したもので、この6月で満11年になります。
毎週土曜日、午後10時から午後4時までボランティアが詰めて電話相談に応じています。毎月第2、第4土曜日は専門医相談日として血液内科あるいは小児科血液専門医に詰めていただき、相談に応じていただいています。相談の電話料はフリーダイヤルなので相談者は無料で相談できる仕組みです。
■患者本人の相談が増加
フリーダイヤル開設直後の1997年3月までの実績と最新の報告記録とを見比べてみるといろいろなことが見えてきます。
相談者は97年3月では患者本人が28%、患者の親御さんが34%だったのに対し、07年2月では患者本人が36%、患者の親が23%と本人の比率が高まっているのが目につきます。これは成人患者本人に対する告知が進んできてたためではないかと思われます。
また患者さんの子女からの相談が97年は10%弱なのに対し、07年では15%と5ポイント増となっています。これは高齢の白血病患者さんが増加し、それを案ずる中高年の息子・娘さんたちが相談をしてくるためではないでしょうか。
■高齢患者も治癒の相談
相談内容は97年3月では治療方法・治癒の確立が30%、病気の見通し、予後が28%であったのに対し、07年2月ではそれぞれ、34%、33%といずれも高くなっています。これも高齢の白血病患者さんの増加が要因となっているものと思われます。移植ができない高齢患者さんの場合、家族はどのような治療があるのか、病気の見通しはどうなのか、気にかけて相談してこられるのではないかと思います。
いずれにしても「白血病フリーダイヤル」電話相談は血液難病の患者さんやご家族にとって非常に大きな存在になっています。
専門医による簡易のセカンド・オピニオンを得る機会として、また相談員の患者経験との懇談による癒しの効用などを求めて相談してこられる方が多いのです。
■「白血病と言われたら」も重要
10年の実績は一朝一夕に作ることはできません。その経験をまとめた冊子「白血病と言われたら」も患者さんにとってもご家族にとっても、貴重な資料として活用されています。現在改訂版の編集作業中のようですが、全国協議会は患者支援活動の柱として「白血病フリーダイヤル」電話相談と「白血病と言われたら」の増補改訂版の刊行を今後とも是非継続していただきたいと思います。継続は力なりです。(新田恭平)



