これからの活動と課題について 公的骨髄バンクを支援する東京の会事務局長 二見茂男
6月の第18回定期総会で、東京の会事務局長の大任を中谷光子さんから引き継ぐことになりました。私は東京の会の活動に参加するようになって11年目で、東京の会では長く会計を担当してきました。また、全国骨髄バンク推進連絡協議会(全国協議会)の理事を3期6年間努め、このたび退任しました。まだまだ未熟者で力不足ですが、皆さま方のお力添えをいただきながら、会の活動の発展をはかっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
事務局長就任にあたり、2007年度の東京の会活動方針(7月号に掲載)を踏まえ、これから重点的に取り組んでいきたい活動と、活動を進める上での課題について、触れておきたいと思います。

■提供しやすい環境づくり
ドナー登録者数は年度内に30万人目標を達成する見込みですが、複数のドナー候補者が見つかっても、ドナーの健康上の問題や「都合がつかない」などの理由で移植を受けられない患者さんが多くいます。ドナーの健康上の理由は別として、提供しやすい社会環境が整えば、もっと多くの方が提供に応じてくれるはずです。そのためには、骨髄提供に対する企業や社会の理解が重要ですし、ドナーの善意と自己努力だけに頼るのではなく、ドナー休暇や休業補償など制度的な支援が急務だと考えます。東京の会として、こうした観点から、普及啓発活動や行政・関係機関への提言・要望活動を進めていきたいと思います。
■若年層に対する普及啓発
少子高齢化の問題は、骨髄バンクにとっても大きな課題です。段階世代の登録者が適格年齢を超えて抹消される一方で、ミニ移植の普及等により高齢者の移植ニーズは高まり、骨髄バンクの移植例数の伸びにつながっています。少子化が進む中で、ドナー適格期間が長く、健康上の問題も比較的少ない若年層のドナー登録をいかに増やすかが、今後の登録推進上の最重要課題と言えるでしょう。財団も高校生や大学生への普及啓発を強化していますが、東京の会としても、財団や全国協議会と連携しながら、若年層への働きかけを進めていきたいと思います。
■患者支援活動の強化
東京の会では、患者支援活動として、医療講演会・セミナー等の開催や、患者交流会の開催、全国協議会の白血病フリーダイヤルへの相談員派遣などをおこなってきました。しかし、医療講演会は年1回総会の記念講演として行うに留まっており、数年前から患者交流会も開催できていません。発病期・治療中・治療後のそれぞれの段階で、多くの悩みや不安を抱えている患者さんや患者家族を支援していくために、東京の会として、医療講演会・相談会を年に複数回開催し、患者さん同士が語り合える患者交流会も再会したいと思います。また、こうした活動を進めるためにも、患者会、患者支援団体等と協力関係をつくり、できれば共同の取り組みも実現したいと考えています。
この間に取り組んできた患者負担金軽減の課題では、来年度の医療保険改定に向けて、全国協議会や財団の動きと呼応しながら、保険適用拡大を求める取り組みを展開するとともに、財団に対しても、内部留保資金の活用などを通じた患者負担金の引き下げの努力を求めていきたいと思います。
■活動メンバーの確保と財政基盤の確立
これらの課題への対応をはじめ、東京の会の活動や運営を進めていくには、活動の担い手であるボランティアと活動資金を確保していくことが不可欠です。しかしながら、実際には活動メンバーの減少や固定化が進み、思うように活動が進められなくなっています。特に20~30代のボランティアの不足が大きな課題です。また、団体等からの大口寄付の減少もあって、2006年度決算は100万円を超える赤字となりました。このまま推移すれば、2~3年後に深刻な財政危機を迎えることになりかねません。
活動メンバーを確保するためには、新たな中間、特に若年層ボランティアを増やしていく必要があります。そのためにも、参加しやすく、やりがいのもてる活動を進めていきたいと思います。また、財政基盤確立のため、企業・団体等に対して積極的に寄付を要請していくとともに、助成金の申請や、イベント等における募金活動、バザー・物品販売等による収益活動など、あらゆる機会をとらえて活動資金を確保していきたいと考えています。
課題を克服し、活動を充実させていくためには、会員の皆さまをはじめ、東京の会通信購読者の方々のご支援・ご協力が必要です。できる範囲で結構ですので、ぜひ力をお貸しください。よろしくお願いします。

