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第187号2007年11月1日号

2008年03月18日

ドナー登録伸び悩み 対前年で13カ月連続減少

 毎月発表される新規ドナー登録者数の推移を皆さんも注目されていることと思いますが、ここのところ、どうも登録者数が少なくなってきているのでは、とお感じの方も多いのではないでしょうか。そうなのです。月間の新規ドナー登録者数は残念なことに、最近は何と13カ月も連続して、対前年同月比で減少を続けているのです。
 一昨年の夏以降、月間のドナー登録患者数は増加の傾向を強め、昨年は堅調に伸展していました。しかし、昨年9月以降は、前年の同月よりも少ない登録状況となっています。しかも一時的な傾向でなく、1年以上にわたる長期低落の傾向が続いているのです。
 でも、なぜこうした低迷状況が続いているのでしょうか。この状況を骨髄バンク事業で広報を担当する当事者が把握しているかどうかわかりません。少なくとも、そうした報告は行われていません。また、この状況を踏まえての危機感を持った発言なども聞こえてきません。
 昨年は、当面のドナー登録30万人という目標は、今年中にらくらく達成できるだろうという推測がされていました。しかし、この状況が続けば、年度内の30万人は可能であっても、年内の30万人達成は無理かも知れません。でも、どうして右肩下がりの状態が続いているのでしょうか。報告がないので、調査や分析も行われていないのが現状でしょう。この傾向に歯止めをかけるべき対策をすぐにでも講じる必要があるのではないでしょうか。
 ところで、今年10月下旬から11月下旬にかけて、千葉の幕張で「東京モーターショー」が開催されますが、全国からやって来る多くのモーターファンに今回もドナー登録の呼びかけを行い、実際に登録も受けつけることになりました。東京モーターショーは隔年に行われるイベントで、前回の一昨年は会場で852人の登録がありました。何と、それまでの千葉県での1年間のドナー登録に匹敵する登録があったのです。今年のモーターショーは前回を上回る入場者数が見込まれているそうです。ところで、この東京モーターショーでの登録会、もともとは千葉の会のボランティアが一所懸命になって始まりました。さあ、10月は対前年比で盛り返せるでしょうか。

●月間新規ドナー登録者数と対前年同月比
1月 2005年 1,948 2006年(前年比) 4,464(+2,516) 2007年(前年比) 2,854(-1,610)
2月 2005年 1,663 2006年(前年比) 4,296(+2,633) 2007年(前年比) 3,555(-741)
3月 2005年 2,070 2006年(前年比) 3,273(+1,203) 2007年(前年比) 2,798(-475)
4月 2005年 2,009 2006年(前年比) 2,918(+909)  2007年(前年比) 2,797(-121)
5月 2005年 2,478 2006年(前年比) 3,534(+1,056) 2007年(前年比) 2,743(-791)
6月 2005年 1,996 2006年(前年比) 3,167(+1,171) 2007年(前年比) 2,435(-732)
7月 2005年 2,860 2006年(前年比) 3,635(+775)  2007年(前年比) 2,878(-757)
8月 2005年 3.615 2006年(前年比) 4.029(+414)  2007年(前年比) 3,722(-307)
9月 2005年 4,380 2006年(前年比) 3,907(-473)  2007年(前年比) 3,055(-852)
10月2005年 6,875 2006年(前年比) 4,974(-1,901)
11月2005年 5,225 2006年(前年比) 3,460(-1,765) 
12月2005年 4,106 2006年(前年比) 2,651(-1,455)
合計2005年 39,2252006年(前年比) 44,308(+5,083) 2007年(前年比) 26,837(-6.386)

ドナーの骨髄提供辞退の自由の保障について

 昨年秋に(財)骨髄移植推進財団(以下JMDP)はWMDA(世界骨髄バンク機構)への加盟申請を行いました。その手続きの糧で今年1月にWMDA事務局から、JMDPがドナーに対して「最終同意後は、同意は撤回できない」と説明していることに対して、「善意のボランティアであるドナーはいつでも提供を辞退できる権利がある」との指摘を受けたことが発端で、JMDPでは対応をどのように行うかについて検討中です。
 JMDPでは、実際の運営において「ドナーに骨髄提供を強制しているものではない」との認識であるとWMDA事務局に伝え、結論を待っている段階と伝えられています。
 1991年12月のJMDA発足時のコンセプトは「最終同意後も辞退することができる。ただし前処置後は患者にとって致命的となる」というもので、ドナー登録時の説明もこれによっていました。1993年になって「最終同意の後には、骨髄提供を中止することは原則として認められない」と説明内容が変更されました。これを受けて1994年には最終同意書にも、「この同意書に署名捺印後は、患者さんの生命に危険を及ぼすので同意を撤回いたしません」との誓約文が挿入されました。2000年には、採取日時、場所が決定された後に撤回すると、患者さんが不幸な事態に陥る場合があると、発足時に近いコンセプトに戻りましたが、2001年になって「最終同意書に署名捺印後に、同意を撤回できない」との強いコンセプトが採用され、この表現が「チャンス」(ドナー登録用説明資料)にも記載されて現在に至っています。
 JMDPでのこのようなコンセプトの変遷について、決定手続き、関係者への周知徹底等に問題がなかったか否かについて、本誌186号編集者雑記欄で触れていますが、最終同意後、同意を撤回できないと強いコンセプトを打ち出さざるを得なかったのには、次のような背景があるためと思われます。
 わが国においては最終同意に家族の立会いと同意署名を求めており、家族の反対で最終同意後にも撤回の可能性があること、その場合には別の提供者との最終同意を得るまでの仕切り直し時間が必要となり、待機していた患者さんの移植適時を逸することになりかねないこと、それに対し、WMDA加盟諸国の骨髄バンクの行っている、ダブルワークアップシステム(最終同意後も提供が得られない事態発生の可能性があり得ることを考慮して、別のドナー候補を同時併行してコーディネートをすすめる方式)を採用していないため、特にかんじゃさんに前処置を行った後の提供同意の撤回はまさに致命的にならざるを得ません。
 2006年度のJMDPコーディネート実績を見ると、開始シート送付約2万500件中、家族の不同意によるコーディネート終了が約6.4%、ドナー意思による終了は0.8%となっており、最終同意後も撤回の可能性もあり得るものと思われます。
 今後の審議検討を経てJMDPがどのような結論を出すか、注目していきたいと思いますが、骨髄提供を強制するのでないとの立場を貫くのであれば、WMDA標準を採用し、ドナーは骨髄提供をいつでも辞退できるという初期のコンセプトに戻るべきではないでしょうか。道義的な責任は別にして、骨髄提供の最終同意を法律的な契約とみなし、最終同意後の辞退で患者さんの移植タイミングが遅れて不幸な辞退が発生した場合に、損害賠償の事案になりえるとの考え方が一般化した場合には、善意のドナー登録による骨髄バンクシステムは成り立たなくなるものと思われます。
 ダブルワークアップシステムは短時日では作り上げることが難しいと最初から投げてしまうのでなく、わが国で整備の進んでいる、さい帯血バンクとの連携と併用しながら、だぶるワークアップシステムの構築に取り組んでいくこともできるのではないかと考えます。 (新田恭平)

11月15日は新宿、角筈区民ホールへ                                                                       「ピアノ三重奏の夕べ」へのお誘い

 毎年11月に開催されるサンクトフローリアン三重奏団による「ピアノ三重奏の夕べ」は今年で第16回目を迎えることになりました。毎年楽しみにしてくださるファンの方も増えました。秋の夜長のひととき、今年はあなたも素晴らしい音楽に酔いしれてみませんか。チケットは東京の会まで。

●日時:2007年11月15日(木) 18:30会場 19:00開演
●会場:新宿区角筈区民ホール(新宿区西新宿4-33-7)
●演奏:サンクト・フローリアン・ピアノ三重奏団
     (ピアノ-フィリップ・ヤング、ヴァイオリン-三戸素子、チェロ-小澤洋介)
●曲目:ブラームス作曲ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8
     ドヴォルザーク作曲ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 「ドゥムスキー」
●チケット(全席自由):一般3,500円(前売3,000円) 学生1,000円

池袋東口「夏の献血キャンペーン」                                                            献血併行骨髄バンクドナー登録会

 残暑がまだまだ厳しい8月26日、池袋東口「夏の献血キャンペーン」献血併行骨髄バンクドナー登録会が行われました。
 「東京都トラック協会第5・第6支部」の皆さんの献血活動年数は23年目にも及び、皆さんのご厚意による池袋駅前献血でのドナー登録会活動年数は2年目ということです。献血者数は、受付人数188人、採血者数133人、ドナー登録者数は受付人数31名、登録者数24名となりました。
 私は「ドナー登録会」への参加は今回で2回目で「献血併行ドナー登録会」への参加は初めてでした。「献血」を中心とした流れの中で「ドナー登録」は気候や登録者の状況にあわせ、ポイントをおさえつつ、臨機応変に説明することが大切か、と思いました。
 あらかじめ「骨髄バンクドナー登録申込書」に記入され、申し込んでくださった方もいらっしゃいましたが、「献血」にいらしてドナー登録をしてくださった方がほとんどだったかと思います。こうした方々に継続して関心と理解を寄せていただけるような取り組みが大事なんだろうな、と感じました。
 ハニカミながら登録をしてくれた青年や「成分献血をしたよ。ドナー登録もしているからね!」と声をかけてくださった方々の優しい気持ちに触れることができ、嬉しい一日にもなりました。
 「東京都トラック協会第5・第6支部」の皆さん、多大なご支援をありがとうございました! (石山ナナ)

雨の新宿でイベント&登録会

 10月8日、新宿駅東口周辺で、東京新都心ライオンズクラブ、東京21世紀ライオンズクラブ、財団主催によるイベント&登録会「骨髄バンク推進月間 今こそBIG WAVE ライオンズデー」が開催され、東京の会から15名が参加しました。
 東京の会のメンバーは、ライオンズの皆さんと一緒に、4ヶ所に別れて献血とドナー登録、募金を呼びかけました。当日は朝からあいにくの雨で気温も低く、雨合羽を着込んで街頭に立ちました。祝日にも関わらず人出は少なく、みな傘をさして足早に歩いていきます。お昼からの歩行者天国も雨のために中止となってしまいました。それでもみんなめげずに声を張り上げ、チラシやティッシュを配りながら、協力を呼びかけました。
 アルタ前の特設ステージでは、ライオンズや財団関係者の挨拶の後、アキバ系アイドルによるパフォーマンスが行われ、ファンらしきオタク系の方々の姿も見かけました。続いてボーイスカウトによる鼓笛隊演奏が行われました。ボーイスカウトの皆さんは、私たちと一緒に募金活動にも参加してくれました。やはり子供の呼びかけは効果絶大で、逆に鼓笛隊演奏で彼らが抜けた間は募金も大苦戦でした。
 午後2時からは財団企画によるイベントがスタートし、財団公式ソングを歌うスーパーバンドのライブ、骨髄バンクや骨髄移植の説明、患者とドナーへのインタビュー、プロレスの「ハッスル」による骨髄バンク支援活動の報告などが行われました。東京の会からは大橋一三さん(写真)がドナー体験者の代表として登壇しました。雨の中、足を止める人も少なく、関係者の姿ばかり目立ったのは残念ですが、中には熱心に聞いてうなずいている方もいました。
 献血とドナー登録会は新宿駅東口に献血バスを止めて行われましたが、午前中は献血者も少なく、登録も6名と寂しい状況でした。午後は雨も小降りになったせいか徐々に献血者も増え、最終的に26名のドナー登録がありました。
 もう少し天気が良ければとの思いもありますが、やはり都心の新宿でイベントや登録会ができたことは大きいと思います。企画から準備、当日の運営まで中心となって取り仕切っていただいたライオンズクラブの皆様方に、改めて感謝申し上げます。当日参加された皆さん、お疲れさまでした。 (二見)

★東京ドナー登録会予定(11月)★

11月4日(日) 天理教 本芝大教会(港区)
11月9日(金) 豊島区役所
11月13日(火) 福生駅前(福生市)
11月15日(木) 三茶しゃれなーど(世田谷区)
11月27日(火) 中野区役所
11月28日(水) 国分寺市役所

心のこもったご寄付ありがとうございました。                                               (2007.9.16~2007.10.15)

河村朝子さん 5,000円/池田あゆみさん 3,000円/宮坂祐輔さん 7,000円/小林道夫さん 6,000円/小山田ヤエ子さん 3,000円/吉川正彦さん 10,000円
お寄せいただいたご寄付のうち、会費未納の会員からは会費(年3,000円)を差し引いて掲載させていただきました。

編集者雑記

▼白血病などの患者さんを救うことを目的とした骨髄バンクを推進していくために重要なことは次の2点に集約できると思います。まずは、潤沢なドナープールのある骨髄バンクにすること。つまり、ドナー登録者を増やして、多くの患者さんにドナー候補者を見いだせる骨髄バンクを作ることです。
▼もうひとつは、ドナーから骨髄を提供してもらうために不可欠なドナーコーディネートを迅速に行うこと。何しろ、患者さんが移植を効果的に行うためには、適切な病態のときに移植する必要があります。いつまでもドナーを待つことができないのです。でも、この2点とも今暗雲が垂れ込めています。
▼ここ1年ほどのドナー登録者の減少傾向については今月号に掲載して指摘しました。実はもうひとつの迅速なコーディネートという課題についても、芳しい状況にはありません。コーディネート期間の短縮については、骨髄バンク発足当初から叫ばれていた課題でした。これまではずっと短縮してきました。
▼日本骨髄バンクが発足して16年、最初の移植が行われてもうすぐ15年になります。初期のコーディネートは手探りで、本当に時間がかかりました。少しずつその期間を短縮してきましたが、その傾向はとまるどころか、ここにきて逆に期間が伸びてしまっているという傾向を示しているのです。
▼最近のデータでは、ドナー選定から骨髄採取目での期間が76日と、前年の実績だった73日より3日間も時間がかかっているのです。ドナーから骨髄を採取する施設が足りないということもあるようです。そのため、骨髄移植推進財団では採取施設認定手続きを急ぐとともに、認定基準の見直しを行うとしています。
▼また、条件を満たせば「最終同意の面談を省略」することもこの11月1日から実施することになりました。これは、ドナーコーディネートが進展し、いったん骨髄提供の最終同意手続きを終了したドナー候補者の場合で、患者さんの都合でコーディネート(骨髄提供)が中止となった場合に限られます。
▼その後にそのドナー候補者が、すぐに別の患者さんとのコーディネートが開始されて、前回の最終同意から6ヶ月以内にドナーに選定された場合です。これまでは再度、最終同意の面談をして同意書を作成しなければなりませんでしたが、2回目の最終同意の面談を省略できるようになりました。
▼ただしドナーが希望する場合に限られ、面談は行わないものの「同再確認書」にドナーは家族とともに署名捺印して提出しなければなりません。こうしたケースではドナーや家族の負担が軽減されるとともに、コーディネート期間の短縮にもつながることは間違いありません。まだまだ改善の余地はありそうですね。

♪「11月定例会」/12月会報発送「おりおり」 のお知らせ♪

●●●「11月定例会」●●●

11月24日(土)午後5時30分より
会場:全労済東京・レインボー会館3階会議室
  ※新宿駅下車7分(新宿区西新宿7-20-8)
    青梅街道新宿警察署前きらやか銀行の角入ってする右側
    西新宿駅下車1番出口徒歩2分 
 
12月定例会予定・12月22日(土)午後6時30分より
全労済東京・レインボー会館3階会議室

●●●12月会報発送「おりおり」●●●

12月1日(土)12時30分より
場所:品川運輸・4階会議室 
    JR大井町駅徒歩8分・京浜急行鮫洲駅徒歩2分(品川区東大井2-1-8)
※今お読みになっている「東京の会通信」を1000通折って封入して発送します。簡単な誰にでもで
 きる作業です。いつも人手が足りません。どうかご協力を。

1月「おりおり」予定・1月5日(土)12時30分より


どなたでもお気軽にご参加ください

9月末日現在 登録・適合状況

◆◆◆日本骨髄バンクの登録患者と検査済登録ドナー◆◆◆

ドナー(全国) 登録者累計 290,329人/9月登録分 3,055人/9月抹消分 555人/実質登録増 2,500人
ドナー(東京) 登録者累計 44,158人/9月登録分 408人/9月抹消分 73人/実質登録増 335人
患者(全国)  登録者累計 23,546人/9月登録分 151人

◆◆◆患者とドナー登録・適合状況(9月末日現在)◆◆◆

ドナー登録受付者数(累計)366,809人
ドナー登録抹消者数(累計)76,480人
有効二次検査済ドナー数 289,983人(9月2,506人増)
二次検査適合ドナー数(累計) 159,571人
実質登録患者実数(現在) 2,332人( 国内1,434人)
HLA適合患者数(累計)19,208人( 患者累計数の81.6%)
非血縁移植実施数 8,715例(9月実施88例)

About

「東京の会通信」の「第187号2007年11月1日号」のページです。発行月別に掲載しています。

先月号は第186号2007年10月1日号です。

次月号は第188号2007年12月1日号です。

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