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第197号2008年9月1日号

2008年09月29日

さい帯血NWと財団の全国大会が名古屋で

 前号でお知らせしたとおり今月、日本さい帯血バンクネットワークと骨髄移植推進財団の全国大会が、同じ名古屋市内で相次いで開催されます。再度概要を掲載しておきます。いずれも参加無料でどなたでも参加できます。

2008年 名古屋発 さい帯血バンク推進全国大会
日時 9月20日(土) 13:30〜17:20
会場 名鉄グランドホテル 11階柏の間
   (JR名古屋駅桜通口 名鉄百貨店隣り)
内容 ○さい帯血バンクの事業報告
    ○さい帯血バンクの現場からの報告
    ○特別講演「秘められたさい帯血のパワーと可能性」
    ○シンポジウム「いのちのきずな」
骨髄バンク推進全国大会2008
日時 9月21日(日) 13:30〜16:30
会場 中電ホール
   (地下鉄東山線・名城線「栄」駅徒歩約5分)
内容 ○式典
    ○トークショー
     「骨髄バンク誕生に関するエピソード」
     「提供ドナーさんや患者さん関係者の体験談」
     「学生質問コーナー」他

※ 内容は現在入手している情報に基づいており、変更になる場合もあります。


★骨髄バンク・さい帯血バンク「合同レセプション」の案内★
 骨髄バンクとさい帯血バンクの全国大会が名古屋で同時開催されることになり、両バンクが共催できるかどうかの話し合いが持たれましたが、骨髄バンクの開催決定が遅れたこともあり、準備期間が不足していることが要因となって、断念することになりました。しかし、両バンクの関係者が参加して合同レセプションを開催することになりました。
 骨髄バンクとさい帯血バンクの関係者は、一部を除いてほとんど交流がなく、ふれあいの場がありませんでした。両バンク関係者が一堂に会する交流の場を設けるという趣旨で「さい帯血バンク推進全国大会」終了後に同じ会場で開催することになったものです。このレセプションは会費制ですが、どなたでも参加できます。

合同レセプション
とき:9月20日(土)17:30〜
ところ:名鉄グランドホテル11階
会費:4000円

骨髄バンクのコーディネートの現状と対策について

 8月15日発行の骨髄移植推進財団(骨髄バンク)発行のマンスリー・リポートで、去る7月18日開催の常任理事会で審議承認された「今年度におけるコーディネートの現状と対策について」の報告が行われました。
 要約すれば次のとおりです。コーディネートの状況は、平成19年7月〜平成20年6月の患者登録数1729人前年同期比101%とほぼ横ばい、移植例数1046例前年同期比109%と増加。本年4月〜6月の骨髄採取件数262例前年同期比107%となった、としています。
 コーディネート期間は中央値比較で、ドナーコーディネート開始から骨髄採取日までの日数が前年同期比127日→119日、8日の短縮。行程別内訳は確認検査行程1日、ドナー選定から採取日の期間5日、その他2日。関東地区ではドナー選定から採取日の期間が16.5日短縮。コーディネート体制は平成20年7月1日現在では平成20年3月31日対比で、認定施設154施設→162施設、調整医師数823名→902名、コーディネーター数125名→153名となったそうです。
 問題点は関東地区のコーディネーター不足と採取受入が困難な認定施設の問題で、対策として事務局にプロジェクトチーム(以下PT)を設置し、コーディネート件数を予測して、コーディネート方法等の問題点の検討、関東地区のコーディネーター養成の必要性の検討を行う、というものです。
 骨髄移植を必要とする患者さんにとっては、ジャスト・イン・タイムに最適の骨髄移植を受けられることが何よりも望ましいことです。そのためには、患者さんの多様なHLA型に対応できる適切な規模の大きさのドナープールが必要であり、また、患者さんの登録と同時に、迅速に適合ドナーの検索がおこなわれ、ドナー候補者に対する通知、提供意思の確認から最終同意、採取までの手続きが円滑に進められるようシステムが構築されていなければなりません。
 このシステムは、患者さんと家族、ドナー候補者と家族およびドナーの職業・勤務先、患者さんの医療機関および主治医、採取医療機関および採取関係チーム、骨髄バンクコーディネート関係者(初期コーディネーター・各地区事務局・専任コーディネーター・一般コーディネーター)など多岐にわたる関係者からなる総合的社会的システムであり、ドナーコーディネート開始から骨髄採取日までの日数はそれぞれの関係者の協力度合いと都合によって増減せざるを得ないのです。PTの皆様には是非このことを十分に踏まえ、ドナーコーディネート開始から骨髄採取日の日数までの各行程を最小日数化するためには、何が期間短縮のボトルネックになっているのかを正確に分析把握して、今年第一四半期に実現されたコーディネート日数の短縮が確かな理由によるもので、今後も安定的に保証されるものなのかどうかを確認して、コーディネート日数の短縮に取り組んでいただきたいと希望します。
 最後に骨髄バンクのコーディネート組織について気懸かりなことが一つあります。それは中央事務局・地区事務局に所属する専任コーディネーターの人員と一般コーディネーターの経験不足の問題です。平成18年3月31日現在18名在籍していたコーディネート業務の中核的存在の専任コーディネーターの人員が平成20年3月31日には13名と5名減員となっていることです(一般コーディネーターは112名と1名増)。中核の専任コーディネーター減員の原因はどこにあるのでしょうか。原因の究明と対策が必要と思われます。
 コーディネート業務の遂行には豊かな人間性に裏付けられた交渉調整能力が必要であり、素養に加えて経験も大きな要素となります。前掲マンスリー・レポートではコーディネーター数が153名に増えており、増員分は今年4月以降採用された経験の少ない方たちなのでしょうか。早急な職場内訓練の必要性を感じます。 (新田恭平)

財団の「草の根語りべ等派遣事業」

 骨髄移植推進財団では、5月から「草の根語りべ等派遣事業」を実施しています。これは、学校や企業に骨髄バンクに対する正しい理解を深めていただくために、講演者や説明者を派遣する事業です。具体的には、各地区の地区普及広報委員やボランティア団体が主体となって学校や企業で講演会等を開催する場合、財団に「草の根語りべ等派遣事業」として申請することにより、財団との共催の形で経費の一定部分を財団が負担します。逆に学校や企業から直接または地区普及広報委員・ボランティア団体を通じて財団へ講師派遣の依頼があった場合は、財団は地区普及広報委員・ボランティア団体に協力を依頼して、経費の負担を行います。経費負担の範囲は、講演料・交通費・通信費・資材制作費等で、学校の場合は上限3万円、企業の場合は上限1万円となっています。
 財団では、この事業を今年6月末でいったん終了した公共広告機構(AC)によるCM等に代わる普及広報の柱として位置づけています。この事業を実施するための予算も、ACのCM等作成費として計上していたものを振り替えているようです。この事業がACの広告に代わるものとなるかどうかは別として、学校や企業への普及啓発は、将来にわたって安定的にドナーを確保し、また実際の骨髄提供にあたってのドナー休暇制度等を普及させるために今後ますます重要になってきます。ボランティア団体等にとっても、これまで自主的に行ってきた講演会等を財団と共催とすることによって、一定の経費が補助され、また学校や企業等へ働きかけがしやすくなるというメリットがあります。これらの観点から、この事業は意義のあるものと言えます。
 一方で、この事業を活用して講演会等を行う場合、財団に実施計画書や実施報告書を提出する必要があり、経費があまり掛からない場合などは、これまで通りボランティア団体が単独で実施することもあるでしょう。また、財団では講師のリストを作成しているようですが、各ボランティア団体でも講演ができる人材は限られており、その方の負担も大きいことから、人選や実際の講師派遣にあたっては、ご本人やボランティア団体とよく協議する必要があると思います。財団としてはこの事業にかなり力を入れて行きたい意向のようですが、この事業をスムースに運営し発展させていくためにも、財団には実態にあわせて柔軟に対応していただくよう希望します。
 また、今後の課題として、ビデオやリーフレット等の既存の資材を活用するだけではなく、より学校や企業への講演にマッチした資材を開発していく必要があると思います。全国骨髄バンク推進連絡協議会でも若年者や企業向けの資材を作る予定であり、そういったものの活用や、実際に講演を行っている各地の講師が使用しているもので優れている資料等があれば、財団の費用で作成して他の地域でも活用することなども考えられます。さらに、講師養成のための研修会や学習資料の作成等を通じて、講師ができるボランティアを増やしていければ、個人への負担軽減やより多くの講師派遣につながると思います。
 以前は普及広報委員会でこうしたことをボランティア代表を含めて協議してきたのですが、現在は普及広報委員会は廃止されています。最近、財団は各行事やプロジェクトごとにボランティアを含めた実行委員会等を開催するようになっていますが、なるべく早い時期に普及啓発全体を話し合う常設委員会を復活させることを要望したいと思います。
 東京の会でも、活動方針の中で学生や企業等への普及啓発を積極的に行うことを掲げています。ただ、実際にはこの講演活動等は東京の会の中では弱い部分で、個人が依頼されて講演した例等はあっても、東京の会として学校や企業に働きかけて講演会を開催することはほとんどできていません。他のボランティア団体では年間何度も講演を行っている有名な方がいらっしゃるところもあるのですが、東京の会では講師ができる人の人選や養成、学校や企業への働きかけのルート確保など一からやっていかなければならないのが実態です。東京の会としても、財団の語りべ事業も活用しながら、こうした活動を展開していきたいと考えていますので、読者の皆さんの中で、自分の体験を生かして講師をやってみたいとか、学校や企業につてがあるとかいう方がいらっしゃいましたら、ぜひ東京の会にご連絡ください。 (二見茂男)

9月28日「品川宿場祭り」に参加を

 毎年9月の最終日曜日に、品川の旧東海道で行われる「品川宿場祭り」で、東京マリーンロータリークラブのご協力によりの骨髄バンク支援バザーが行われています。東京マリーンロータリークラブで野菜や果物などを仕入れたり、不要品を集めたりして販売し、収益金を東京の会に寄付いただいています。
 今年も9月28日(日)に「品川宿場祭り」とバザーが行われます。東京の会のボランティアも物品販売やチラシ配布等を行います。お手伝いいただける方はぜひご連絡ください。当日参加も歓迎です。場所は京浜急行青物横丁駅近くの「品川寺(ほんせんじ)」前です。当日は青物横丁から北品川までの旧東海道沿いに出店等が並び、江戸時代の仮装行列やパレード、また品川寺では「火渡り荒行」も行われます。とても楽しいお祭りですので、ぜひお誘い合わせの上お越しください。
日時:9月28日(日) 9:00〜15:00頃(お手伝いは来られる時間だけでかまいません)
場所:品川寺前(品川区南品川3-5-17 京浜急行青物横丁駅下車徒歩5分)
連絡先:東京の会 TEL:03-3354-6377(FAX兼用)
         E-Mail:bmt@246.ne.jp

★東京ドナー登録会予定(9月)★

9月24日(水) 日本橋たもと (中央区)

心のこもったご寄付ありがとうございました。(2008.7.16~8.15)

徳田ひろみさん 2,000円/小林道夫・陽子さん 2,000円/宮田信男さん 7,000円/村上昌子さん 5,000円/南川英則さん 3,000円/匿名 10,000円/小山田ヤエ子さん 3,000円/土屋虎男さん 2,000円/村上順子さん 7,000円/大谷偕子さん 2,000円(+テレカ3,000円)/小磯澄江さん 2,000円/澤田利恵さん 3,000円/牧野泰彦さん 5,000円/松尾美幸さん 7,000円/鈴木孝宏さん 2,000円/山崎治夫さん 2,000円
お寄せいただいたご寄付のうち、会費未納の会員からは会費(年3,000円)を差し引いて掲載させていただきました。

◆編集者雑記◆

▼東京の会が加盟している全国骨髄バンク推進連絡協議会の大谷貴子会長が、第一生命が主催する「保健文化賞」を受賞することになりました。この賞は今年が第60回で保健衛生の向上に取組む人々に対して贈呈されるものです。毎年秋に授賞式を行い、受賞者は翌日皇居に参内し、天皇・皇后両陛下に拝謁する名誉ある賞です。
▼今年の保健文化賞は10団体と6人の個人に贈呈されますが、大谷さんはそのうちの個人の1人で、受賞理由に「慢性骨髄性白血病に罹患し、骨髄移植を受けた経験から、骨髄バンクの設立に奔走した。システムの整備と並行して国民へのドナー登録の啓発活動を精力的に行い、骨髄移植の推進に多大なる貢献をした」とあります。
▼この受賞については財団発行のマンスリーリポート8月号でも掲載されていますが、その項には、かざか証券が大谷さんの講演会を開催するとの案内も載っています。そしてさらに、この講演会は財団が今年から開始した「骨髄バンク草の根語りべ等派遣事業」として実施されると、わざわざ書かれているのです。
▼ひとつの項目に「受賞」と「講演会」と「語りべ」が混同しているようですが、全国協議会によると、この講演会は「骨髄バンク草の根語りべ等派遣事業」の一環ではないそうです。財団が勝手にそうしたようで、全国協議会はなぜそのようにマンスリーリポートに掲載されることになっているのかを問い合わせているとのことです。
▼この語りべ事業については、本誌今号でも掲載してありますが、よくわからないことがたくさんあるようです。また、その実施方法も財団の独善で判断していることが多いようで、派遣する語りべの名簿もあるとのことですが、明らかにはされてはいません。名簿に載っている人も本人の了解はないようです。
▼ところで、講演会を主催するかざか証券ですが、あまり聞き慣れない証券会社なので調べてみると、昭和10年創業の老舗だそうです。M&Aなどもあり、一時期はライブドア証券と名乗っていたそうですが、社名変更したとのことです。今回の大谷さんの講演会を開催する趣旨について小西準一社長は次のように書いています。
▼「世の中には、無償で、人々を助ける素晴らしい活動をなされている方々がいらっしゃいます。弊社は、そのような方々を皆様にご紹介し、証券会社らしい方法でそのボランティア活動のご支援をさせていただきたいと思い、特別講演会を開催いたします」とあります。少なくとも「語りべ」については一切触れていません。
▼さて、来年度の政府予算の概算要求額が明らかになりましたので速報でお伝えしておきます。かっこ内の金額は今年度の予算額です。骨髄バンク関係では総額で12億4900万円(11億7400万円)で、内訳は財団への補助金が4億7397万円(4億6386万円)、日本赤十字社への補助金は7億7498万円(7億7104万円)です。
▼トータルでは前年度予算比で7500万円の増額です。また、さい帯血バンク関係の補助金は総額で6億9700万円(6億3400万円)で6300万円増は1割弱の増額で、増額幅は骨髄バンクよりも大きくなっています。これは厚労省の要求額で、これから財務省原案、政府予算案となり、国会審議を経て来年度予算額が確定します。

♪「9月定例会」/10月会報発送「おりおり」 のお知らせ♪

9月20日(土)午後5時30分より
会場:全労済東京・レインボー会館3階会議室
※新宿駅下車7分(新宿区西新宿7-20-8)
※地下鉄丸の内線「西新宿」駅下車1番出口徒歩2分
※10月定例会予定・10月18日(土)午後5時30分より
定例会は 毎月第3土曜日午後5時半 から開催することになりました。


10月4日(土)12時30分より
場所:品川運輸・4階会議室
JR大井町駅徒歩8分・京浜急行鮫洲駅徒歩2分
(品川区東大井2-1-8)
※今お読みになっている「東京の会通信」を1000部折っ
て封入して発送します。簡単な誰にでもできる作業で
す。いつも人手が足りません。どうかご協力を。
※11月「おりおり」予定・11月1日(土)12時30分より

新しい方大歓迎です。お気軽においで下さい。お待ちしています。

7月末日現在 登録・適合状況

◆◆◆日本骨髄バンクの登録患者と検査済登録ドナー◆◆◆

ドナー(全国) 登録者累計 315,232人/7月登録分 2,802 人/7月抹消分 1,297 人/実質登録増 1,505 人
ドナー(東京) 登録者累計  47,169 人/7月登録分 431人/7月抹消分 163人/実質登録増 268人
患者(全国)  登録者累計 25,532人/7月登録分 209人


◆◆◆患者とドナー登録・適合状況(7月末日現在)◆◆◆

ドナー登録受付者数(累計)399,126人
ドナー登録抹消者数(累計)399,126人
有効二次検査済ドナー数 314,899人( 7月1,532人増)
二次検査適合ドナー数(累計) 178,382人
実質登録患者実数(現在) 2,586人( 国内1,359人)
HLA適合患者数(累計) 20,841人 (患者累計数の81.6%)
非血縁移植実施数 9,597例( 7月実施95例)


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「東京の会通信」の「第197号2008年9月1日号」のページです。発行月別に掲載しています。

先月号は第196号2008年8月1日号です。

次月号は第198号2008年10月1日号です。

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