署名にご協力いただきありがとうございました! 〜高額療養費制度の課題〜
東京の会通信読者の皆さん、こんにちは。志村大輔(慢性骨髄性白血病3年、グリベック治療中)です。6月号に慢性骨髄性白血病患者の経済的負担軽減に関する署名用紙を同封させていただきました(「慢性骨髄性白血病を『高額長期疾病(特定疾病)にかかる高額医療費の支給の特例』に追加するための署名運動」)。この運動について報告させて下さい。
今回、実に86,000人分もの署名が集まりました。本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。そして去る7月17日に舛添厚労相に手渡すことが出来ました。当日、厚生労働省に行った方の話によると段ボール10箱以上もあり、皆で手分けして大臣室まで運んだようです。残念ながら今のところ大臣が我々の要望を受け入れてくれた様子はありません。ただ今回の選挙では自民党・民主党とも医療問題に重点を置いているようなので、選挙後の動きに期待しています。
今回の運動を通して新たに気付き、また考えさせられることが多くありました。まず高額療養費制度の存在が周知されていないということです。グリベックの場合、自己負担3割で1ヶ月分が十数万円ですが、高額療養費制度により負担上限が約45,000円に抑えられているので、申請すれば超過分が数ヵ月後に返金されます。この制度は本当にありがたいのですが、先日知り合いになった患者の方は何年もこの制度の存在を知らず、ずっと全額払い続けていたとのことでした。私自身も病院でも薬局でも知らされず、健康保険組合から申請用紙が届いて初めてそのような制度があることを知りました。
また、同じ病気の人は世界中に居て、同じく経済的負担を強いられているということです。考えれば当たり前のことですが、これまでは国外のことまでは考えが及んでいませんでした。イギリス・フランス・イタリア・韓国は患者負担金ゼロです。先日、韓国の患者団体の方が日本に招かれて講演会を行いました。私もお話を聞きに行ったのですが、彼らがこの無料化を勝ち取るまでのお話は実に感動的なものでした。インドではジェネリック薬品が製造され、多くの途上国で利用されているようです。その他の途上国の患者たちが必要な治療を受けることが出来ているのか気になります。
それから「なぜ慢性骨髄性白血病だけなのか?他の白血病は?」というご意見もいただきました。まったくその通りだと思いました。白血病ではありませんが、先日テレビでリウマチの最新治療が高額すぎて受けられない患者がいるという問題が放送されていました。高額療養費制度はありがたいのですが、やはり上限45,000円(毎月だと年間約600,000円の負担になる)は高いと感じます。
その他、「QOLが良いのであれば仕事で稼げるのでは?」というご意見もありました(グリベックは副作用が非常に少ない)。これも理解できます。色々な考え方があります。慢性骨髄性白血病は稀な病気ですが誰でも何らかの大きな病気になる可能性はあります。話が大きくなってしまいますが、私たちは自分たちの社会をどうしたいのか?(話を単純にすれば高福祉・高負担か?その逆か?)というテーマが与えられたと感じています。
「ロハス・メディカル」という医療情報サイトにその時の記事が載っているので、よろしかったら御覧下さい。
http://lohasmedical.jp/news/2009/07/17135915.php
また主催者からの御礼メッセージが掲載されたURLも記しておきます。
http://www9.plala.or.jp/chu/cml_orei.doc
以上です。 (志村大輔)

