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第217号2010年5月1日号

2010年05月01日

財団、非血縁者間PBSCT実施へ
10月から限定的にコーディネート開始

 白血病などの血液難病の治療法である造血幹細胞移植には、骨髄移植、末梢血幹細胞移植、さい帯血移植がありますが、このうち末梢血幹細胞移植については、これまで血縁者間のみで行われてきました。骨髄移植推進財団(以下財団)は、非血縁者間の末梢血幹細胞移植(以下PBSCT)を、平成22年度中に導入するとの方針のもと、昨年7月に医師や有識者で構成する「PBSCTに関する委員会」を設置し、8回にわたる会議で具体的な検討が行われてきました。なおこの委員会には私たち東京の会の代表代行でもある新田恭平氏が委員の一人に選任され、議論に加わってきました。そして、本年3月31日同委員会から財団理事会に対し「中間答申」が行われました。
 また、平成22年度の国庫補助金では非血縁者間PBSCTのコーディネートシステムの構築費用は認められなかったものの、財団は平成22年度に最小限のシステム構築やマニュアル整備等を行い、今年10月から限定的に手作業による非血縁者間PBSCTのコーディネートを開始、さらに来年1月から最小限のシステムによるコーディネートを実施することを決定しました。
 正式には国の審議会で非血縁者間PBSCTの導入が認められることが必要ですが、これまでの審議会でも導入に前向きな方向が打ち出されており、否認される可能性は低いものと思われます。財団は、導入当初は採取施設も23施設のみ、患者・ドナーの条件も限定して行うことにより、対象ドナーは年間約345人、PBSC採取件数は年間15.20件程度と見込んでいるようです。一方で財団は、平成23年度には国庫補助金を受けてシステムを改修し、本格的なPBSCTの実施に対応できるようにしたいとしています。
 東京の会通信編集委員会では、中間答申の内容を紹介しながら、非血縁者間PBSCT導入の検証や課題提起を行いたいと考えています。内容的に1回では厳しいため、数回に分けて掲載していきます。今回はその第1回目として、そもそも非血縁者間PBSCTとはどういうもので、なぜこれまで血縁者間に限定されていたのか、非血縁者間で行うにあたってどんな課題があるのかなど、基本的な部分に触れてみたいと思います。

●末梢血幹細胞移植とは
 造血幹細胞はその多くは骨髄の中に存在していますが、血管の中を流れている血液(末梢血)の中にも少し含まれています。末梢血幹細胞移植(PBSCT)とは、G-CSFと呼ばれる薬剤を数日間にわたって投与することにより骨髄を刺激し、末梢血中に大量の造血幹細胞を動員して、採取・移植する移植法です。骨髄移植と同様に、患者自身の細胞を移植する自家移植と他人から移植する同種移植があり、同種移植はさらに血縁者間と非血縁者間に分けることができます。

●骨髄移植との違い
 骨髄移植とPBSCTのもっとも大きな違いはその採取方法にあります。骨髄移植の場合、全身麻酔をして腰の骨に注射針を刺して骨髄液を採取しますが、PBSCTでは、成分献血の際にも行われているアフェレーシスと呼ばれる方法で、血管(通常は腕の静脈)から血液を機械に通して末梢血幹細胞(PBSC)を採取し、採取後の血液はもう一方の腕の血管から戻します。骨髄移植における全身麻酔のリスク、骨に針を刺すことによる採取後の痛み、過誤によって血管を傷つけることによる大量出血などは、PBSCTでは発生しません。
 また、骨髄移植の場合に通常必要な自己血の保存は不要であり、採取にあたって手術室や麻酔医の確保も必要ありません(アフェレーシスの設備は必要です)。さらに、G-CSFの投与を外来で行えば、入院日数も通常1泊2日で済み、ドナーの日程調整や病院のベッドの確保も骨髄移植に比べて容易になります。これらにより骨髄移植に比べて移植までの期間が短縮されることが期待できます。

●PBSC提供時の副作用
 一方でPBSCの提供にも副作用やリスクがあります。G-CSFの投与により、骨筋肉痛、頭痛、疲労感、吐き気、嘔吐、睡眠困難などが起こる場合があります。また極めてまれですが、アレルギーショックや脳血管障害、脾臓破裂などの重篤な症状が起こることもあります。
 もう一つの副作用はアフェレーシスに伴うもので、全身倦怠感、四肢のしびれ、血管迷走神経反射(めまい、吐き気、嘔吐等)などが起こり得ます。これらの副作用は成分献血でも起こりますが、PBSCTでは成分献血の数倍の血液量を体外循環させるため、副作用のリスクは高くなります。
 日本造血細胞移植学会では、血縁PBSCドナーの全例登録と安全性モニタリングを短期と長期に分けて実施した結果、全身麻酔下における骨髄提供と比較してPBSC提供の有害事象頻度は同等との報告がされています。

●G-CSF投与の長期的影響
 また、健康なドナーにG-CSFを投与することによる長期的なリスクがないのかどうかについては、データ不足でよくわからないとされてきました。特に平成15年、過去に血縁者間でPBSC提供をした方が白血病を発症した事例が報告され、G-CSF投与との関連性が疑われました。こうしたことが、これまで導入に向けた動きがありながら非血縁者間PBSCTが実施されてこなかった大きな原因の一つでした。
 今回非血縁者間PBSCTの導入に向けて大きく動き出したのも、厚生労働省の研究班が、血縁者間PBSCTの全例登録や海外でのデータ等をもとに、PBSCTにおける有害事象を検証し、G-CSF投与による長期的影響、特に白血病発症との関連は認められないとする研究結果を発表したことがきっかけとなっています。

●患者側からの選択の傾向
 中間答申によれば、PBSCTと骨髄移植を比較した移植成績に関するデータは日本にはありません。ただ、医療現場においては、非腫瘍性疾患(再生不良性貧血など)や小児患者においては骨髄移植が、ハイリスク患者やミニ移植を希望する高齢患者においては比較的造血回復が速やかなPBSCTが選択される傾向にあるとされています。また、PBSCTの方が骨髄移植よりも慢性GVHDが強く出る特徴があり、GVL効果(ドナー由来の細胞の免疫による腫瘍細胞の抑制)を目標としてPBSCTを選択する場合もあるようです。

●非血縁者間PBSCT導入の必要性
 中間答申では、早期に非血縁者間PBSCTを導入する必要性として、非血縁者間PBSCTは世界的な標準治療となっており、我が国においても一日も早く導入してこれによる患者救命を可能にしていかなければならないとしています。また、患者サイドから見た必要性として、コーディネート期間の短縮や、骨髄採取施設の制約(手術室や麻酔医の確保など)の緩和が期待できること、現行の骨髄移植で不幸にして事故が発生したような場合(注:死亡事故等の重大事故を想定していると思われる)の有効な代替手段となりうること等を挙げています。
 ドナーサイドからの必要性としては、麻酔アレルギー等の骨髄採取不適格ドナーや、全身麻酔下の骨髄採取に不安を感じるドナーの、他の有力な選択機会となるなど、ドナーの善意に応える環境が一層整うとしています。

●委員会における検討事項「PBSCTに関する委員会」でこれまでに議論された内容は以下の11項目であり、中間答申もそれに沿った構成となっています。①患者基準、②ドナー適格性、③G-CSFの投与、④PBSC採取、⑤凍結の可否、⑥非血縁者間末梢血幹細胞採取・移植病院の認定基準、⑦骨髄提供・PBSCT提供の選択決定方法(ドナーの意思決定)⑧家族同意の必要性、⑨PBSC採取後のドナーフォローアップ、⑩制度導入時の体制、⑪普及広報の進め方。どれも重要な課題であり、委員会においても様々な意見が出され、検討が重ねられてきました。その内容は次号以降に詳しく触れていきます。なお、今回の答申は中間答申であり、今後「PBSCTに関する委員会」では詳細な基準や運用案が検討される予定です。

●私たちの視点
 私たち東京の会の基本理念は「患者救命とドナーの安全確保」です。今回の非血縁者間PBSCT導入について考えるにあたっては、この基本理念を常に念頭に置きたいと思います。私たちは医学的なことに関しては素人であり、的はずれな指摘もするかもしれませんが、患者・ドナー・ボランティアの立場から、問題提起をしていく予定です。なお、中間答申の内容は近いうちに財団のホームページに掲載されることになっています。これまでの委員会の議事録もあります。読者の皆さんも、是非ご覧になることをおすすめします。またこの件に関するご意見や素朴な疑問などありましたら、東京の会までお寄せください。よろしくお願いします。


ご意見等は下記へお寄せください(東京の会通信編集委員会あてと明記してください)
E-Mail
marrow_tokyo@yahoo.co.jp
FAX
03-3354-6377

バイシクルライド2010イン東京 今年も開催される!

 4月18日(日)、8回目の「メイク・ア・ウィッシュチャリティー」バイシクルライド・イン・東京が快晴の空の下、都内で大々的に開催されました。このバイシクルライドは、実行委員会が【環境・健康・ボランティア】の大切さを伝え、休日の東京をゆっくりと走っていただく主旨の下毎年開催されています。プルデンシャル生命をはじめ、25の民間企業や団体が協賛・協力しています。全国協議会を中心に東京の会や首都圏各地の骨髄バンクボランティア団体がコースの立哨誘導ボランティアとして参加しました。この参加費の50%がメイク・ア・ウィッシュに寄付されるとともに、特別協賛のプルデンシャル生命からは「白血病患者支援基金」へ、当日のボランティア人数の500倍プラス、協力した社員の人数に10,000倍した金額を寄付していただいています。一人でも多くお手伝いをしてイベントを盛り上げたいと、私たち東京の会も団体の一つとして運営に協力しました。
 バイシクルライド今年のコースは、赤坂のプルデンシャルタワー前をスタートして、東京ミッドタウン・六本木・浜離宮・築地・月島・銀座・丸の内を通って皇居の祝田橋経由でスタート地点に戻る24kmです。このコースを自転車に乗った親子を含む1,200名が走りました。
 前日は41年振りの4月中旬の雪、気温4度で、当日がこんな天気だったらどうしよう!と心配でしたが、主催者・スタッフの日頃のおこないを見事反映して一転快晴となりました。浜松町・月島・佃大橋のコース拠点にスタンバイした東京の会メンバー11名が、お揃いの赤いスタッフTシャツを着て黄色の旗を振りながらの道しるべです。コースを走る自転車の道案内として誘導し「がんばれー!」と大きな声を掛けて3時間、無事事故もなく終了しました。
 立ちっぱなしだった足を撫でながら、築地の新鮮なお魚の昼食を全員で堪能し、難病の子供に幸あれと祈りつつ、晴れやかな1日を終了しました。

激走?バイシクルライド東京2010 名川一史

 イベント前日、東京では41年ぶりで4月に雪が降り、とても寒い一日でした。しかしバイシクルライド当日は、なんととてもさわやかで素晴らしいお天気になってくれました。振り返ってみると1年目は誘導ボランティアとして、それからライダーとして参加させていただいたこの5年間、一瞬小雨がぱらついた年、風の強い年はあったものの、ほとんど好天に恵まれています。これこそ参加者、関係者、皆様の日頃の行いの賜物だと思います。
 都心を自転車でのんびり走っていると、いつもと景色が違って見えます。なぜか六本木や西麻布はいつもと違っていた?明るいせいかな。また江戸情緒あふれる月島の町並みを抜け、隅田川沿いをさわやかな風をうけて川面を見ながら走るのは、とても気持ちがいいものでした。皆さんも来年は是非ライダーとして参加してみてください。
 一緒に走ってきた息子も移植して7年が過ぎ、中学三年生、高校受験という節目の年になりました。このような楽しい一日を過ごすことができるのも、皆様に支えられながらその都度、節目を乗り越えることが出来たからだと改めて感じています。感謝、感謝!です。
 最後にこのイベントを支えてくださったボランティアの皆様、本当にお疲れ様でした。

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隅田川のほとりで

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千葉の会の皆さんと

ボランティアだより
畑の話し 錦織(にしごり)三枝子

 先月開催した「東京の会.20周年を語るつどい」では、久しぶりに顔を見せてくれた仲間もいましたが、近況を報告し合ったり昔話で思い出を共有したりしながら、あっと言う間に時間のブランクが埋まっていきました。
 今回投稿して下さった錦織さんも、そんなメンバーの一人です。ボランティアから遠ざかっていた間に、長年の夢を実現させて八ヶ岳で畑づくりを始め、現在は南アルプス甲斐駒ケ岳を望む小淵沢で畑仕事を楽しんでいるようです。人とのつながりや大地の恵みへの感謝と、生命力にあふれた元気が出る文章をお届けします。

 まず始めに、ここ数年ボランティア活動から遠のいていることをお詫び致します。
 度重なる転勤によって、家庭の中だけで生きて来た私が、定例会や一泊の研修会に参加するようになり、ボロ市のリンゴや摘花ツアーの企画を任され、原稿を書く等々、自分に自信の持てないそれ迄の私に「一歩踏み出す勇気」を与えて下さったのが東京の会であり、まさしくエンゼルとの出会いが今の私につながっています。
 大きな声で子供を叱ることも、好きな歌をうたうこともためらう隣接した家。猫の額程の庭は風通しが悪い。幼い頃、野原を駆け巡って遊んだ私は、いつか広い所で伸び伸びとした時間を持ちたい、植えた植物達に「伸びたいだけ伸びていいよー」と言ってやりたいと思っていました。近隣に市民農園もあり、空地を畑として貸してくれる所もありましたが、せっかく作物を作っているのに、貸主の都合で返却を迫られたり、三年毎の更新が抽選だったり、諸々巷の噂を耳にして近隣の畑を借りようとは思いませんでした。それでもことある毎に「私の畑」の夢を誰彼となく話していたのですネ。
 ある時、一年に一度我家へ来てくれる植木屋さんが「仲間が八ヶ岳に借りている土地があるからやって見ませんか」と驚く様な話しの展開になったのです。現地にも自ら案内して下さり、用具類も貸してくれる等、なるべくお金をかけないでやりましょうと、至れり尽くせりの招待状でした。
 今頃夢だと思っていた畑が現実となってドカンと目の前に降りてきたのです。戸惑う私に「細かいことは気にせず、やりたい様にやればいいんですよ。困ったことが出来たら相談して下さい」とおおらかに励まして下さる言葉に勇気凛々、一歩を踏み出すことに決めたのです。この時は自分のどこからかムクムクと力と嬉しさが沸いてきて全身に鳥肌がたったのを憶えています。
 八ヶ岳の春は一ヶ月程遅く、四月末から五月初め迄、土は凍っています。暖かくなるのを待って始めた開墾は、私一人で鍬でやるとなると一畝か二畝ですでに息が切れます。少しずつ頑張るしかないかと一息一息鍬を振り上げていたところへ、何と植木屋さんがトラックにユンボを積んで来て、グワァーっと一気に転地返しをしてくれたのです。本当に大助かりでした。実はこの時、ゴロゴロ出て来る大小の石を端に運ぶ仕事をしていた私は、慣れない労働に貧血を起こして倒れてしまい、その後はお茶当番でした。経験を重ねて逞しくなった今でも笑い種です。
 こうして第一歩を踏み出した畑ですが、四年間通っている間に出来た地元の友人に、古家付きの畑を紹介され、こちらもチャンスは今!みたいな急なお話にびっくり仰天しましたが、植木屋さんやお仲間達にも祝福されて小淵沢に引越しました。物置に使っていた家なので住める様に整えるのは地元の作男さんを頼みはしたものの大変でした。「火事場の馬鹿力」ではありませんが、畑をやりたいという気持ちと、私を支え、見守り、励まして下さる方達への感謝の気持ちが力を与えてくれたのだと思います。
 半年かけて清掃をし、幾枚もの障子を張り替え、いろりに灰を入れてようやく心地良い住まいになりました。一人で畑に立ち、作物のご機嫌を見るのが好きです。今迄「ごちそう様」と言う、意味は知っていましたが、今はもっと深く感じます。畑の野菜と調理していただくことは右手から左手への距離なのです。今ここで生きていた生命を口にする時、心から「ありがとう」と頭を下げたくなります。
 こんな思いを味わえるのは畑のおかげです。甲斐駒を見上げながら流れる汗をぬぐい、鍬を振り下ろす。時には雨や雪の降りしきる中、月に二度程の許された時間の中で予定の仕事をかたづける為に、泥に足をとられながら重い長ぐつで右往左往する。採っても採ってもパワー全開の雑草に挑み、敵う訳もない私のパワーを思い知らされるギブアップに苦笑い。たった二百坪程のリングで動きまわる肉体には、澄んだ空気の味と、太陽と雨と土と緑が織り成す自然現象の見事さ以外、どんな煩わしさも入り込めない清々しさなのです。人のめぐり会い、その方々から頂く親切に感謝して黙々と体を動かしていると、またそこに優しく、何げなく見ていてくれる人達がいる。そんな「幸せの連鎖」を感じます。八ヶ岳は気圧が母親の子宮の中と同じ位なのだそうで、連れて来た犬も猫もハイテンションになると聞きました。きっと私も同じなんでしょう。
 畑仕事以外に、春にはふきのとうを摘んでふき味噌を作り、五月にはふきを採ってきゃらぶきを煮、畑のワイルドベリーでジャムやシロップをつくります。秋口には里山で拾った芝栗をゆでて実を取り出し冷凍したものが、お正月の我家の栗百パーセントの栗きんとんになります。畑でとれたものや里山で採ったものは少し位形が悪くても捨てられません。形が悪くても虫喰いでも、小ぶりでも出来たものが私にとって最高であり、格別な味なのです。
 
土を耕し 種を播き 芽が出るよころびを知り、
生命のいただく。
生きる幸せがここにある。

 さあ今年も畝をつくっていジャガイモを植えなくては…。

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患者からのメッセージ
私を通して知って欲しい 豊永由希恵

 高校生の頃、こんな会話を耳にしました。「M君また鼻血かよ」「またぁ?お前白血病じゃね?」「病院に行って来いよぉ!」
 鼻血のよく出る男子生徒に対して、周囲の生徒が冗談で掛けた言葉です。白血病を経験した身としては、普通の会話だとしても軽々しく『白血病じゃね?』等と話しているのを聞くのは、ドキッとして辛かったです。その反面、『良く出る鼻血=白血病』と結び付けたのも、高校生が白血病に無関心ではないということなので、嬉しい気持ちもしました。
 私は高一の夏に、四歳で骨髄移植を受けていた事を母から告知されました。それまで、どんな関りが有るのか何も知らずにボランティアに参加していました。そして、この時やっと、よく体調不良になり、直射日光に当たるのを避けたり、今も複数の薬を飲み続けたりという事等の私が抱いていた謎が解けました。周囲と何処か違った自分に納得がいきました。また、辛い事・楽しい事・嬉しい事といった沢山の貴重な経験をしてきた今の自分があるのは、病気の治療に携わって頂いたいろんな方々のおかげだと感じました。そして、改めて骨髄バンクの設立・運営に携わっていらっしゃる方々、そして何よりドナーさんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 白血病は、特別な人がなる病気ではありません。だから、多くの人達に身近な所で正確な情報が入る機会が増えていく事を願っています。病を経験した私が情報源となり、一人でも多くの人に白血病や骨髄バンクについて知って頂く為に、先ずは私自身が知ることから始めていきます。(宮崎県在住)

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東京ドナー登録会予定(5月)

5月8日(土) 帝京大学医学部付属病院(板橋区)
5月11日(火)赤羽駅東口(北区)
5月13日(木)中野区役所(中野区)
5月18日(火)板橋区役所(板橋区)
5月19日(水)杉並区役所(杉並区)
5月26日(水)葛飾区役所(葛飾区)
5月27日(木)ココスナカムラ(台東区)
5月28日(金)カシオ計算機初台(渋谷区) 

6月26日(土)は定期総会

 6月26日(土)は東京の会、第21回定期総会です。
 総会の後には昨年行った、新鮮で素晴らしかった患者交流会を、規模を拡大して開催する予定です。多くの患者さんや患者さんご家族、ドナー、ボランティアの方々のご参加をお待ちしています。

日時:2010年6月26日(日)13:00-14:00(定期総会)
会場:全労済東京会館レインボーホール3階
   (新宿区西新宿7-20-8)
議題:2009年度活動報告及び会計報告
   2010年度活動方針・宣言・役員改選
患者交流会&講演会 (14:30-17:00)予定

1年経った福禄寿

 骨髄移植10000例、さい帯血移植5000例達成を記念して植樹した桜の様子を見てきました。
 東京の会では聖路加病院小児科病棟前と東京大学医科学研究所附属病院横に、去年の3月、4月に八重桜の福禄寿を植えさせていただきました。去年の夏に見に行った時にはしっかりと根付き、枝を伸ばし、葉を出していたので、今年の春には花を咲かせてくれるかな、と楽しみに4月早々見に行ってきたのですが、芽吹きはしっかりとしているのですが、花が咲くかどうかは、はっきり分かる状況ではありませんでした。植樹の世話をしていただいた千葉の会の木村さんも、同じ時期に現場に確認しに行ってくださったようでありがとうございます。 (新田)

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聖路加病院の桜

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東大医科研の桜

患者会のお知らせ

 帝京大学病院血液患者の会「しらたま」の、次回の開催予定のご案内です。
 参加ご希望の方は、東京の会に事前にご連絡ください。

 日時 5月8日(土)14:30〜16:30
 場所 帝京大学本部棟4階 大会議室

心のこもったご寄付ありがとうございました。(2010.3.16〜2010.4.15)

大谷巻枝さん 5,000円/磯田春江さん 5,000円/石崎保夫さん 5,000円/山崎治夫さん 5,000円/
村上昌子さん 2,000円/栗本孝雄さん 7,000円/清水展美さん 10,000円/八戸信昭さん 1,000円/
柴谷みち子さん 2,000円/小磯澄江さん 2,000円/匿名 17,000円/岩瀬直子さん 7,000円/
和泉屋正敏さん 2,000円
お寄せいただいたご寄付のうち、会費未納の会員からは会費(年3,000円)を差し引いて掲載させていただきました。

♪「5月定例会」/6月会報発送「おりおり」 のお知らせ♪

東京の会「5月定例会」のお知らせ
5月15日(土)午後5時30分より
会場:全労済東京・レインボー会館3階会議室
※新宿駅下車7分(新宿区西新宿7-20-8)
※西新宿駅下車1番出口徒歩2分
青梅街道新宿警察署きらやか銀行の角入ってすぐ右側
※6月定例会予定・6月19日(土)午後5時30分より
定例会は 毎月第3土曜日午後5時30分 より開催しています。

6月会報発送「おりおり」のお知らせ
6月5日(土)9時30分~12時
※全国協議会ボランティア大会と重なるため、時間を変更致します。
場所:品川運輸・4階会議室(品川区東大井2-1-8)
JR大井町駅徒歩8分・京浜急行鮫洲駅徒歩2分
※今お読みになっている「東京の会通信」を約1000部
折って封入して発送します。簡単な誰にでも出来る作
業です。いつも人手が足りません。どうかご協力を。
※7月「おりおり」予定・7月3日(土)13時00分より

新しい方大歓迎です。お気軽においで下さい。お待ちしています。

◆編集者雑記◆

▼今年3月、宮城さい帯血バンクの経営危機の報道があり、東京の会通信4月号でもお知らせしました。これは事実上の経営破綻です。また、昨年度の医療機関(病院、診療所)の倒産件数が過去最高となりました。なぜ、このようなことになったのでしょうか?
▼背景の一つとして、2002年から始まった診療報酬の削減があります。診療報酬は2年に一度改正されますが、2008年まで連続して削減されてきました。このため病院側は十分な医療スタッフを雇うことができず、医師や看護師は過度な労働条件を強いられることになり、救急患者の「たらい回し」や専門医のいない病院が出るなど、いろいろな問題が生まれました。政権交代後の政府はこれまでの方針を転換し、病院側に健全な経営を求めつつ、今年度この診療報酬改定で0.19%プラスとしました。しかし、この小幅な上げ幅が問題解決につながるのかは分かりません。
▼骨髄移植もさい帯血移植も、ドナーや赤ちゃんを産んだお母さんの善意の上に成り立つ社会的にも稀有な医療行為だということは、いうまでもありません。しかし、わが国の骨髄バンクや11あるさい帯血バンクは、診療報酬と国からの補助金だけでは運営できず、不足分は善意の寄付金と、骨髄バンクでは患者負担金、さい帯血バンクでは母体組織の財政支援でまかなわれています。現在の状況は、患者擁護の観点からすると完全な環境とはとても言えません。
▼先日、民主党の新人議員が骨髄移植推進財団を訪れ、公益法人に対する事業仕分けの予備調査として、財団幹部に質問を浴びせる場面がマスコミ報道されました。国民の善意の上に成り立つ骨髄移植医療の運営を司る重要な機関が、なぜ予備調査の対象になったのでしょうか?民主党サイドからは「過去の財団内の人事のごたごたや訴訟問題に、天下り役人が関わっていたから」との情報が漏れ聞こえてきました。この問題が、その天下り役人個人の資質なのか、天下りそのものに起因するのかは分かりませんが、情けない話です。
▼すべての患者さんは望んで病気になった訳ではありません。血液難病の移植医療や薬の進歩に伴い、生きる希望は10年前と比べてもどれだけ増えたことでしょうか?人の命を救う任務を担うさい帯血バンクや骨髄バンクが、一般企業と同様に経営破たんしたり、セクハラ・パワハラや天下りが問題視されて補助金が削減されたりすることは、患者やドナーにとって何一つプラスにはなりません。
▼現在、骨髄移植やさい帯血移植など、非血縁者間造血幹細胞移植には裏付けとなる根拠法がありません。そのため事業の責任主体がどこなのかがあいまいになっています。景気や財政状況などに左右されることなく、国(行政)の責任の下に安定した移植医療が受けられるよう、きちんとした法制度の整備と、非血縁者間造血幹細胞移植システム全体の改革が今こそ必要なのではないでしょうか。 (I)

平成22年3月末日現在 登録・適合状況

日本骨髄バンクの登録患者と検査済登録ドナー(平成22年3月末日現在)
―――――――――――――――――――――――――
      ドナー(全国) ドナー(東京) 患者(累計)
―――――――――――――――――――――――――
登録者総数   357,378     51,499   29,874
3月登録分    2,282      238     246
3月抹消数    1,009      120     -
実質登録増    1,273      118      -
―――――――――――――――――――――――――

患者とドナーの登録・適合状況(3月末日現在)
ドナー登録受付者数(累計)    459,197人
ドナー登録抹消者数(累計)    101,819人
有効二次検査済ドナー数     357,062人(3月1,297人増)
二次検査適合ドナー数(累計)   218.395人
実質登録患者実数(現在)      2,559人(国内1,365人)
HLA適合患者数(累計)       24,313人(患者累計数の81.4%)
非血縁移植実施数         11,587例(3月実施128例)

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「東京の会通信」の「第217号2010年5月1日号」のページです。発行月別に掲載しています。

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