全国協議会の電話患者相談窓口
東京の会と同じく、今年設立20年周年を迎えた全国骨髄バンク推進連絡協議会は今春認定NPO法人の認定を受け、ますますの活動の充実を図っています。全国協議会は、かねてから患者さん支援活動に力を入れており、その一つに、毎週土曜日の「白血病フリーダイヤル」と「白血病と言われたら」(血液疾患闘病情報資料)の出版があります。

白血病フリーダイヤルは、1996年7月に開設され満15年を迎えました。フリーダイヤルは毎土曜日午前10時から午後4時まで、東京の会のボランティアを含め2.3人ずつ交替で当番を勤め、第2、第4土曜日には専門医も常駐して専門内容の相談を受けています。「白血病と言われたら」はフリーダイヤル開設4年後に、それまでの相談内容を整理して、血液難病と診断された患者さんやご家族がどのような情報を必要とされるのかを検討して、全国の血液疾患分野の専門医や専門家、ボランティア団体の協力を得て編集されたものです。
ボランティア相談員は当初16名で発足し、現在も14名が相談を担当していますが、当初からのメンバーは4名になりました。最近は、種々の医療分野で情報や患者さんの闘病記などが豊富に出されていますが、当時はまだ入手は容易ではなく、骨髄バンク設立後4年を経過してドナー登録者7万人余り、骨髄移植も累計約800人とようやく軌道に乗り始めた時期でした。
開設当初の相談受付状況と最近の受付状況を全国協議会の資料で比較してみると次のような変化が見られます。
(1)相談対象患者さん
①50歳以上の高齢患者さんの比率が高くなってきています。(発足直後9ヶ月の実績が約26%であるのに対し、最近の実績では約35%)
②10歳未満の小児患者さんの比率が40%減少しています。(約8%→約5%)
③青年中年層の20.50歳未満の患者さんの比率には大きな差がありません。(約40%→約44%)
(2)相談内容
①相談内容は最新治療方法・治癒確率、病気の見通し・予後の比率が高まってきています。(約58%→約67%)
②発足当初多かった医療費及び病院紹介の相談が半減しています。(約14%→約8%)
(3)相談者
①相談者では患者さん本人の比率が高まってきています。(約28%→約37%)
②患者さんの年齢の変化と共に両親からの相談が減少し(約34%→約22%)、お子さんからの相談が増えています。(約9%→約15%)
(4)患者さんの病種と年齢分布
①病種で最も比率の高いのはAML(急性骨髄性白血病)ですが、年齢が最近では中年・高年層にシフトしてきています。(約34.6歳→約42.0歳)
②CML(慢性骨髄性白血病)でも、同様に中年・高年層へのシフトが見られます。(約41.7歳→約46.2歳)
③ALL(急性リンパ性白血病)では、低年齢層が中心ですが、青年層へのシフトが認められます。(約21.7歳→約27.9歳)
④MDS(骨髄異形成症候群)では、中年層へのシフトが認められます。(約40.0歳→約45.6歳)
以上は全国協議会の白血病フリーダイヤル資料(情報誌「骨髄バンク」第3号1997.6および全国協議会理事会議事録添付資料)を参考にしましたが、わが国の血液難病患者さんとご家族の動向の一端が示されてされているのではないかと思われます。。
電話相談は15年経った現在でも、開設日によって若干の差がありますが、平均すると7.8件、専門医常駐日には11.12件の相談が入っています。ご相談される方の負担のない「白血病フリーダイヤル」は、相談される患者さんと家族のよりどころとしての役割が増大しています。「白血病フリーダイヤル」と「白血病と言われたら」は血液難病患者さん、ご家族にとって重要な役割を果たしています。東京の会としても、より一層の充実のため、今後とも全国協議会の活動を支援していきたいと思います。

