気になる医療費−保険と年金
はじめに
家族の中に病人が発生すると、その病気のことはいうに及ばず、病気に伴う治療費の心配も生じてきます。
わが国では、国民皆保険制度があるため保険証を提示すれば
全国どこの病院でも費用を心配することなく治療を受けることができますが、
血液疾患のように長い闘病期間を要したり、入院や手術を要する場合は治療費もかなり高額になる場合があります。
したがって、患者さんが一家の家計を支えている立場であれば治療費の問題はさらに深刻となってきます。

冊子「白血病といわれたら」では、治療にまつわる医療費(骨髄移植を含む)と医療を取りまく保険・年金について、
できる限り図表を用いて具体的に記載されています。
医療費とは
医療費は厚生省が定めた「診療報酬」で計算した費用で、医療機関が受け取る金額の合計です。
このうち、患者さんが医療機関に支払う医療費(自己負担額)は、
加入している健康保険によって異なりますが2〜3割をかけた金額です。

医療費はどのような治療を受けたか、その内容や種類によって異なり、
さらに通院日数や入院日数によっても変わってきます。

したがって、同じ病気でも病状により検査・治療内容が異なりますので医療費も違ってきます。
通院の場合は、
@初診料(初診のみ)、
A再診療、
B検査料、
C処置料、
D投薬料、
E指導料、
F診療情報提供料(紹介状)等がかかります。

また、入院費に含まれる部屋代は入院日数によって変わりますし、入院時の医学管理・看護等の費用は、
医療機関の体制等により異なります。

図1(このweb上では省略)は、ある患者さんの入院の場合の医療費明細書です。
保険外料金が高額になっていますが、これは患者さんの希望で個室(差額ベッド)を利用したからです。
明細書の名のごとくわかりやすく記載されています。
どこの病院でも概ね同様の記載がされています。

(以下、省略)
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