1.セカンド・オピニオンとは
「主治医の診断や治療方針に対する、他の医師の意見」という意味ですが、適当な日本語訳はありません。
納得したうえで診療を受けるためには主治医の説明が最も重要です。
もし不明な点があれば納得できるまで主治医の説明を聞くことが大切です。
しかし、重大な決断(自己決定)が必要な時など、他の医師・他の専門医に相談することも役に立ちます。
電話相談も一種の「セカンド・オピニオン」ですが、データが限られているのでどうしても一般的な回答になります。
正確なデータを持たずにこっそりと相談する場合もあるでしょうが、この場合も責任ある回答は得にくいものです。
他の病院で、はじめから検査を受けることもできますが、
同様の検査をもう一度することになって時間と医療費の無駄になります。
正確なデータ、主治医の考え方を書いた紹介状、これらを持って相談するのが一番確実な方法です。
データ・紹介状を持って他の医師・他の専門医を受診することです。
そして「セカンド・オピニオン」を聞きたいといって下さい。その医師の意見を聞くことができます。
「セカンド・オピニオン」が必要な時には主治医にその旨を申し出て下さい。
良心的な主治医ならすぐ準備をしてくれるはずです。
「イヤな顔をする医者」や「腹を立てる医者」なら、診療を断った方が身のためかもしれません。
また、「セカンド・オピニオン」を聞いて転院を選ぶようになるかもしれません。
「医者を選ぶのも寿命のうち」、ひと一人の命が懸かっています。
少し勇気を出して「セカンド・オピニオン」が必要な時は素直に申し出ることです。
どうしても言い出しにくい時には「先生、私は今、セカンド・オピニオンを求める方がいいでしょうか?」と
質問の形で言ってみて下さい。そして主治医の表情を観察して下さい。
ここまで言えればあとは気持ちを伝えやすくなります。
(以下、省略)
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