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勇 | 愛ちゃん、骨髄バンクのこと良く知ってる? 最近少し関心あって。 | |
愛 | な、なによ。いきなりねェ。骨髄バンク? うん、少し知ってるよ。 | |
勇 | 教えてくんない? | |
愛 | じゃ、ちょっと説明するね。 白血病などの血液難病は知ってるよね。 このような病気は以前と違って骨髄移植という方法によって 患者さんの健康を取り戻せるようになったわけね。 |
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勇 | 骨髄移植? |
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愛 |
骨髄移植というのは、つまり造血機能が低下した患者さんの骨髄液を
健康な人の骨髄液と入れ換えることによって、患者さんの造血機能を
正常に回復させるといった方法。これが、骨髄移植ね。 |
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勇 | フン、フン。それで。 | |
愛 |
移植する骨髄液は誰の骨髄液でも良いかというと、そうではなくて、
白血球のタイプが患者さんと骨髄液の提供者(ドナー)との間で
一致してなくてはいけないの。 |
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勇 | 白血球のタイプ? | |
愛 | 白血球のタイプを“HLA”と言って…… | |
勇 | あーソレ知ってるゥ。塩酸のことでしょう。学校で習ったもんねー。 | |
愛 | それは“HCL”ね。 | |
勇 | あーゴメン、ゴメン。日本航空のことね。 | |
愛 | それは“JAL”や! 勇気くん、私のこと、おちょくってんの? | |
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勇 | わりィ、わりィ。 話、続けて。 | |
愛 | だけど、このHLAの種類は数百〜数万種類あると言われていて、 患者さんが骨髄移植を希望してもHLAが一致するドナーがなかなか 見つからないというのが現状なわけ。 そこで多くの善意あるドナーを募ることで、1人でも多くの患者さんに 骨髄移植を実現するために生まれたのが“ 骨髄バンク ”ってわけ。 どう、分かった? |
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勇 | うん、良く分かった。それで、どうしたらドナーになれるの? | |
愛 | まず、ドナー登録する必要があるわね。 | |
勇 | ドナー登録って、愛ちゃん、そ、それ、痛いんか? | |
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愛 | どうして? | |
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勇 | だって、愛ちゃん。骨髄液を抜くんやろ。痛いに決まってるやん。 | |
愛 | 違う、違う。勇気くん、それは全くの誤解。 ドナー登録は、腕からの、たった約10ccの採血ですむのよ。 |
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勇 | あーそうなんだ。じゃ、骨髄液は、いつ採取するの? | |
愛 | ドナー登録をして、勇気くんのHLAが患者さんと適合した場合に、 骨髄バンクからドナー候補者として連絡があるの。 実際の骨髄液の採取は、それからね。 |
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勇 | じゃ、そ、そのときが、そのときが、い、痛いんだーー。痛いんだー。 | |
愛 | ちょっと勇気くん。いい加減にしてよ。 骨髄液の採取は、麻酔科医等による厳重な安全管理下、 全身麻酔をしてからやるので、ぜんぜん痛みは感じないし、安全なの。 |
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勇 | あー、そうか、そうか、……ホッ。 | |
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骨髄バンクのドナー登録に関しては、かなりの誤解や偏見があります。 今、日本骨髄バンクには14万人のドナー登録がありますが、まだまだ 足りません。 誤解や偏見をなくして1人でも多くの方にドナー登録して頂けるよう、 このような情報を皆さんにお伝えし続けています。 いま、白血病などの血液難病で苦しんでいる患者さんを救えるのは、 あなたかもしれません。 あなた“ だけ ”かもしれません。 |
愛と勇気で救える生命があります。
あなたを待っている人がいます。
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