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こんにちは。地区普及広報委員の上江洲です。 沖縄県で平成11年11月から始めた、献血 並行骨髄ドナー登録の方法や経過などについ て、報告します。



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シンポジウム、街頭でのチラシや風船配布等、いろいろな骨髄バンク活動を続けてきましたが、すぐには登録者は増えませんでした。
日曜日の登録受付を献血ルームにて月に1?2回実施したところ、登録者が急増し、登録の機会を増やすことが登録者増となることを実感しました。しかし、献血ルームはリピーターが多く登録者は次第に減少していきました。また、このころ集団登録会も実施し1回で100名を超える登録者がありましたが、準備等が大変で継続して実施する事は難しいと思いました。 そこで移動献血並行骨髄ドナー登録会が考えられ、実施されました。その結果、登録者は順調に増え続けました。



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登録前に、14分のビデオ視聴は献血並行に大きな障害となりました。
それを解決するため、ビデオとパンフレットに沿って作られたのがA4サイズの説明版です。
この説明版は、前から登録したかった方、もっと詳しく知りたい方、説明だけを聞きたい方など、さまざまな場面にも対応でき重宝しています。
また、屋外での登録会が多い為、急な雨や、風で飛ばされないようにハードラミネートしています。




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登録する意思のある方は裏側も説明します。
提供する時は家族の同意、住所が変わったときの連絡先などポイントを押さえて説明します。
ビデオは献血終了後の休憩時に見てもらいます。




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財団の集団登録会マニュアルではある程度の広さの部屋が必要となっていましたが、移動献血はあらゆる場所で実施しており、登録会も同様になります。
登録会のスナップ写真を何枚か紹介します。
これは建物間の通路で受付とビデオ視聴しています。奥に献血バスがあります。




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検診車の横で、献血と骨髄バンクの受付をし、手帳発行の待ち時間に、バスの中でビデオが見られます。



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登録ビデオを立ち見しています。



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この時は、雨が降って急きょ、水道課の資材置き場で受付しました



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自衛隊には「チャンス」の設置依頼、説明会開催の許可など何度もアタックしてきましたがうまくいきませんでした。
それが献血並行でとお願いしたところ、すんなりO.K.がでて、日赤ってすごいと思いました。
初めて自衛隊に来たときの感激は忘れる事ができません。
軒下で献血とバンク登録の受付とビデオ視聴をしました。
ジェット機の離発着の騒音でビデオも聞こえず、ジェスチャーでの説明。不安でしたが、翌年の、同じ登録会場で、あの日に登録した方が提供したという事を本人から聞くことができました。



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この日は財団から貸与されたDVDを初めて使用しました。
奥のほうに今まで使ってきたビデオがあります。
骨髄提供についての映像をたくさんの方に観て頂く事ができました。




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廊下でも受付できます。
後ろに立っているのが地区普及広報委員・東恩納美恵子です。




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献血やドナー登録が終わって、手帳発行の待ち時間の様子です。
コンセントが近くにある場合は液晶ビデオを使用することもあります。
登録した方だけではなく、献血した方もご覧いただけます。
ビデオは流しっぱなしにし、音声は小さめにしています。



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患者さんを支援する会が、献血と骨髄バンクの登録を呼びかけるチラシや風船を配っています。



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最近の登録会の様子です。
この2人は説明員ですが、一人はアメリカの骨髄バンクを介して移植、もう一人が臍帯血移植した元患者です。2人とも若くて美人です。



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県庁での登録会です。
手前が骨髄バンクの机で、血液センターの登録係が、対応しています。
奥で献血の受付を手伝っている2人が説明員です。
説明員は登録する方が多くなると、登録の受付をします。




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石垣島での登録会です。
献血に熱心な石垣島の皆様には、献血時に、ドナー登録できることを大変喜んでもらえました。
3日間で143名の方にご登録いただきました。




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献血並行登録会は平成11年11月の宇栄原小学校PTAから始まりました。
平成13年がピークでした。一番多い月は13回、少ない説明員で、交通費も自腹を切って頑張りました。
平成15年頃から献血並行は全国的に普及していきました。
平成17年説明員も疲れが限界を超え、登録会を少なくしました。
一回あたりの登録者数は平均で10〜24名と多く、献血者に占める登録者の割合も高いのが特徴です。
沖縄では、去年の9月から、移動バスでも献血の受付時に登録希望の申し出があれば、説明員がいなくても血液センター職員が対応することになりました。しかし、私達が思っていたような成果はまだでていません。これからまた皆で考えて行きたいと思っています。



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献血並行骨髄ドナー登録会では、献血とバンク受付はできるだけ近くにするのがコツです。
できれば同じ机を使用します。また、バンクポスターを献血受付近くに貼り、指差ししながら登録の呼びかけを、し易いようにします。
献血受付後に「今日は骨髄バンクドナー登録も受け付けておりますが、いかがですか」と声を掛けます。
献血並行登録会は血液センターの協力がないとできません。 沖縄では元患者の説明員が高校の献血教室や献血推進大会などで輸血体験発表したり、献血チラシ配布等で血液センターに貢献しています。 説明員は献血に支障がないよう、常に全体の流れを見て、臨機応変に対応するように心がけています。また、登録用紙の記入漏れなどミスをしないことを肝に銘じています。



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昨年末までに、188団体で実施して来ましたが、その中で10回以上開催した団体のリストです。
一番多いのが県庁で47回、705名の登録者がありました。
次に多いのが琉球大学の40回ですが、自衛隊は11基地で66回890名の実績があります。
献血と違って、バンク登録会は同じ団体に行くと登録者が減少すると思われがちですが、必ずしもそうではありません。



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同じ献血会場で何回も登録会を実施しても登録者が減らない理由は、
○登録しない献血者にも受付時に「チャンス」を渡している。
○献血受付時に登録者以外の献血者も説明を聞いていた。献血後、休憩時にDVDを登録者以外の献血者も視聴していた等です。
○説明を聞いてくれた方が迷っていると思われる場合は、すぐ「登録する機会はいっぱいあります」あるいは「もう少しご家族と相談なさって下さい」と言って「チャンス」と「ドナーになるってどんなこと?」の資料だけを差し上げています。




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登録者が減らない理由の続きですが、
○血液センター職員が骨髄バンク登録回数が増えるに連れて、ますます積極的に声掛けしてくれます。
○献血団体の担当者と顔見知りになることで、バンク登録呼びかけも熱心になってくれました。
○登録又は提供した同僚等から話を聞き関心を持つ方もいます。
○患者さんの関係者が協力することもよくあります。その時は血液センターも一緒になって協力体制をとります。



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これまでのまとめです。
・平成11年11月から昨年末までに献血並行登録会を521回実施し、計8,073名、1回平均14名の登録がありました。
・これは、同期間中の総登録数の86%にあたります。
・登録の機会を増やすことが登録者拡大になります。




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献血並行登録会の問題点ですが、
ボランティア活動の範囲を超える仕事量が上げられます。

事前に血液センター・献血団体等と調整し、依頼文書・チラシ・ポスター等を作成しなければなりません。
当日は朝から夕方まで受付・説明・チラシ配りをします。




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問題点を解決する私案を示して終わりといたします。

仕事として登録会を実施することを提案します。
業務の柱をボランティアに頼る現状では大幅なドナー増加は限界と思います。
赤十字血液センターが財政的裏付けを得て、ドナー募集等を正式業務として実施することが一番良い方法と思います。

以上、ご静聴ありがとうございました。