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血液の病気になったらSTRUGGLE WITH ILLNESS

病気になっても慌てない

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「あなたは白血病です。もしこのままですと…。」

ある程度予想していたとはいえ、聞きたくなかった宣告。貧血で体が重く、ぼんやりしていた頭の中で一斉にアラームが鳴り響く!
この欄を書いている私は、白血病とは別の病気でしたが、医師から骨髄移植の実施を宣告された時の感覚は、20年近くたった今でも、鮮明に残っています。

「何もしなければ、ここにいられない…。」
「嫁さんになんて言うおうか…。」
「まずいことに、なったなあ…。」

これからの夢も一瞬にして目の前から消滅するような感じです。
しかし、ここで気持ちで負けてはいけません。
病気そのものや病気の進行具合にもよりますが、経験者がいえることは、「慌てない」。
難しいことですが患者さんも患者家族の皆さんも、一呼吸おいて落ち着いて行動する。
それがはじめの一歩だと思います。


今は治る病気

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白血病や再生不良性貧血等といった病気になりますと、一昔前までは完治が非常に難しいものでした。一部、今でもそれには変わりがないものもあるかと思いますが、適切に対応していけば、今は治る病気になっていると思います。悲観することなく毎日の生活を送ってほしいと思います。
病気の種類、また病気の進行状況など諸条件により一概には言えませんが、治療方法は、骨髄移植、さい帯血移植、投薬によるものと大きく3つあります。どの治療が適切なのかは、主治医とよく相談して決めていくことになります。


あきらめない!

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神戸の会には血液疾患を克服して、無事に社会復帰している元気なメンバーがいます。

全ての経験者の方に確認はしていませんし、患者さんの病状や性格にもよるかと思いますが、まずは病気になってもあきらめないことが大切だと思います。
あきらめると、周りも人たちもからの応援が得られなくなり、結果的に自分自身を追い詰めることにもなります。

骨髄移植を経験した私自身のことを言えば、骨髄移植をするよう宣告され、ややあきらめ気分になった時、移植を乗り切って元気に外来に来ていた方のような姿になることを目指して、治療に励んだことがあります。
また、一気によくなろうとか、無理をすると逆にしんどくなります。今の状態から、これ以上悪くならないよう、食事から睡眠まで今まで以上に気を配るよう細心の注意をはらう。ゴルフでいうパープレイを目指すのはいかがでしょうか?
精神論で片づけるつもりは全くないのですが、「よくなる!」という気持ちを持つことも大切です。

重大な病気になると、今までの行動や思想の変革を迫られることになります。急激な思考転換に悩み、次の行動に移せないこともがあるでしょう。そのような時は、一つでもいいので目標なり指針を持つと、何とか動き出せるきっかけになると思います。


残念ながら…

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明るい話だけでないのも事実です。
神戸の会にも、私たちが存じ上げている他のボランティアの中にも、そのようなご家族の方がいらっしゃいます。

よく、ボランティアをする時は相手の身になって考え、行動しようといわれることがあります。ただ自分の家族の方をなくしたりした家族の方と接する時、それはまず不可能で、おこがましい感じがします。

私たちボランティアができることは限られていますが、1つあるとすれば、現在闘病中に方はもちろん、遠い星になった方々のためにも、献血や骨髄バンクのPR等、力強く活動を続けていくことです。


神戸骨髄献血の和を広げる会

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