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献血のお願いPLEASE GIVE BLOOD

どうして献血が必要なの?

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現在の高度な医療技術をもってしても、人工的に血液を作ることはできません。またストックも難しいので、いつも新鮮な血液が必要となります。2009年度の献血者数は全国で約530万人。前年度の約514万人からは増えていますが、若年層の方々の献血者数が目立っています。10〜20代の献血者数は、1999年度が約260万人で、2008年度は約145万人と、10年間で半数近くに激減しています。

日本人のおよそ2人に1人ががんと診断される時代(国立がん研究センター「がんの統計’10」から)。少子高齢化が進めば、輸血を切実に求める人が増える一方、献血可能な人はされに減少することになります。日本赤十字社の調べでは、がんなどの治療や手術などで使う輸血用血液製剤を確保するために必要な献血者数は、2020年に約537万人、27年には約549万人となり、その時点で約100万人分の献血不足者数が発生する恐れがあるといわれています。


献血の楽しさを

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神戸の会には、自らが献血に積極的な人が何人かいます。
ここでは、その一人のメッセージです。

『私が献血をするようになったのは、同僚が白血病になったのがキッカケでした。
白血病の治療には骨髄移植が有効とは知っていましたが、その方には適合する骨髄提供者が見つからず、見つかるまで”成分輸血で繋いでいる“・・と聞きました。

輸血=献血とは「命をつなぐもの」、なんだと知りました。
それからいろいろと勉強していく中で、もちろん白血病以外の病気やケガの治療にも役立つことを知りました。
この少しの血で「命が助かる」という人がいる。
いつか自分が助けてもらうかもしれないし、今、この瞬間にも私の大切な人、その大切な人、さらにその大切な人たちが助けてもらっているかもしれない。
その恩返しをしていると思っています。
全ての方に行きわたらせるのは難しい中で、私は私で成分献血にこだわり、亡くなった同僚の分まで命をつないでいきたいと思って続けています。

献血を始めて知ったことは、自分の血はかなり優良だということ!
特に血小板が多めなので、それも成分献血を選ぶ理由です。
血液検査もしてもらえるので、献血者にとってもメリットは多いです。

自分のライフスタイルに合わせて、全国各地の献血ルームでの献血にトライするようにもなりました。
各地でいろんな違いを楽しむことができます。
その土地の名物を教えてもらったり、方言ばっかりで話が通じなかったり・・、ちょっとした時間潰しにも使わせてもらってます。

献血後は特に大きな実感はなく、針の痕の痛みもほとんどないので、しばらくすると献血をしたことすら忘れてしまいそうです。
そのくらい日常化されています。
献血ルームには親子で来てる方もたくさんいらっしゃいます。
小さい頃から当たり前に献血をする姿を見ている方が、大きくなって身近に感じてくれるような気がします。

もっと献血の楽しさ、大切さ、難しさもたくさんの人に知ってもらえたらいいなと思います。』


命のリレーは2つの意味

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ヘモグロビンが、3.4(男子平均は12〜16)の時、「天井と床が回る」状態の時に輸血のお世話になりました。
「どんな人が献血してくれたんだろう…。」と感謝をしながら、骨髄移植までの数年間、およそ月1度、血液をいただきました。
輸血を受けるともちろん元気になり、しばらくの間はめまいから解放され安堵の気持ちになります。

広告等では、命のリレーといってイメージとしては献血者の方から患者さんへの、人から人の一対一の関係という意味で使われていることが多いと思います。もちろんその通りですが、私たちのような血液疾患者からすると、何人もの献血者の方の協力というが命のリレーという意味のウェイトが大きいように感じます。

当時の根本的な治療は骨髄移植ではありましたが、発病から骨髄移植までの間、どの献血のご協力が欠けても私はここにいませんでしたし、今まさに血液疾患と戦っている方々も状況は同じです。命のリレーには、健康な人から患者さんへの縦のリレー。長期的な闘病を支えて頂くための健康な方々の横のリレー。そんな2つの意味があることを理解して頂ければと思います。


神戸骨髄献血の和を広げる会

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