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骨髄バンク・若年層ドナー登録拡大 映像制作コンペティションについて【募集は終了しました。現在、審査中です。】

骨髄バンク・若年層ドナー登録拡大 映像制作コンペティション

【募集は終了しました。現在、審査中です。】

背景・趣旨 応募要項 賞・審査
 
背景・趣旨
 
1991年12月、全国の患者や家族の願いが実を結び、念願の公的骨髄バンク・骨髄移植推進財団(現 公益財団法人日本骨髄バンク)が設立されて以来、累計約62万人(現在数約45万人)のドナー登録と約17000例の移植(注1)が行われてきました。(データは2014年10月現在)

骨髄バンク設立以前、あるいは設立から間もないドナー登録者がわずかだった頃、白血病に代表されるような血液疾患は不治の病とも言われていました。でも今では、62万人のドナーの善意と医療の発展により、多くの患者さんが新たな人生を授かり、今を生きているのです。

しかし現在も、骨髄移植や末梢血幹細胞移植、さい帯血移植といった造血細胞移植医療とその周辺には多くの問題が存在します。

1.ドナー登録者数の維持・拡大の必要性

2.長い移植コーディネート期間の存在(注2)

3.移植後の治療成績の向上の必要性(移植は治療のゴールではなく出発点)

4.保険適用外の患者負担金の存在

さらに、必ずしも移植と関係するわけではありませんが、
5.長期にわたって服用しなければならない高価な薬の存在

また、医療の周辺問題として、
6.患者さんの社会復帰とクオリティー・オブ・ライフ

等々。もちろん、これらの問題を一挙に解決することはできません。
少しずつ前進するしかないのです。
 
 
私たち全国骨髄バンク推進連絡協議会は、上に挙げた問題のうち、主に次の2つを改善するためにこのコンペティションを企画しました。私たち全国協議会設立25周年事業の一環でもあります。
1.ドナー登録者数の維持・拡大の必要性
3.移植後の治療成績の向上の必要性(移植は治療のゴールではなく出発点)

ドナーになって実際に造血細胞を提供できるのは20~55歳の期間に限られます(注3)
ということは、年齢の若いドナーを集めた方がドナー登録者数の維持・拡大のためには良いのです。
 
また、健康状態も良好な若いドナーの造血細胞を移植した方が移植後の治療成績が良く、実際、移植に際して複数のドナー候補が存在した場合、年齢の若い候補者がドナーとして選定されやすい事実があります。
 
HLA(白血病の血液型)が適合するドナーを待ち望んでいる患者のために、若い方に骨髄バンクの意義と命の大切さについて関心を持ってもらい、ドナー登録者拡大につながるような魅力的な作品を募集します。
 
 
(注1) 血縁者間移植やさい帯血移植を除きます。
(注2) 患者さんが移植したいと申し出てから実際に移植に至るまで、平均4か月超の時間がかかります。
(注3) 提供は20~55歳ですが、ドナー登録は18~54歳です。