about

設立30周年記念宣言

全国骨髄バンク推進連絡協議会 30周年記念宣言

 1990年6月、公的骨髄バンクの設立を願う全国各地の13団体が集い、私たち全国骨髄バンク推進連絡協議会が結成されました。私たちの運動の基本は、「患者救命とドナーの保護を第一義とし、より良い骨髄バンクの実現と移植医療体制の充実を訴え、各地域に根ざした市民運動を推進し、各地運動体の活力と情報を集約できるネットワークの構築」です。

 私たちは、これまで骨髄バンクの普及啓発、ドナー募集支援を中心に骨髄バンクの充実発展ための提言要望、さらには各種の患者支援などの市民ボランティア活動を展開してきました。

 2021年4月現在、日本骨髄バンクのドナー登録者数は53万人(累計登録者数は85万人)、移植件数は2万5千件を超える実績となりました。また、さい帯血バンクでの移植件数も2万件に達しました。これらの成果は、何よりも社会のご理解とご支援、善意の提供ドナーとご家族の方々の献身であり、医療関係者や骨髄バンク、さい帯血バンク関係者のご尽力の賜物と心から感謝いたします。

  今や、骨髄バンクとさい帯血バンクは社会に定着し、医療システムとして確立された存在となりました。私たち市民ボランティアがその充実発展の一翼を担ってきたことに、大きな誇りとともに喜びを感じております。

  しかし昨年来、コロナ禍により骨髄バンク事業は、ドナー登録手続きやコーディネート説明と手続きが「対面」方式であるため、感染症対策上の弱点となり困難な状況が続いています。 私たちは、こうした中でこそ「一人でも多くの患者さんの命を救うこと」を願いつつ、新たな時代に合う骨髄バンクと医療の充実を目指す運動を、全国の仲間とともに力を合わせて行ってまいります。

2021年5月29日
30周年記念ボランティアの集い